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細かいことなどどうでもよくなるアメリカンSUV キャデラック エスカレード プラチナム

JAIA輸入車試乗会まだまだ続きます。お次はキャデラック エスカレード プラチナムです。キャデラックと言えば、フォードのリンカーンと並ぶアメ車のプレミアムブランド。そのキャデラックからプレミアムSUVとして1999年に登場したのがエスカレードです。今回ご紹介するのは2015年に発売された4代目です。アメリカのセレブやVIPに愛用されるエスカレード。一体どのようなクルマなのでしょうか。

まずはそのサイズに驚きます。全長5195mm、全幅2065mm、全高1910mmと、とにかく巨大。そして車重は2670kgもあります。それもそのはずで、ベースとなっているのはシボレーのフルサイズピックアップトラックのシルバラードです。すなわち、ラダーフレームのトラックがベースなのです。

停止時に自動でせり出す巨大なステップを踏み込み、高台にある運転席によっこらせと乗り込むと、巨大なセンターコンソール越しの助手席が遠く感じ、慣れない左ハンドルと相まってこの巨大なクルマを動かすことができるのかと緊張で手に汗が滲みます。その緊張は角ばった見切りのよいボンネットのおかげで解かれ、しばらくしてそこまで気を使わず動かすことができるようになりました。

トラックベースらしい存在感あるコラムシフトをDに入れアクセルを踏み込むと最高出力426PS、最大トルク623Nmを発揮するV8 6.2L OHVエンジンが咆哮するかと思いきや、プレミアムSUVらしく遮音材が効いているお陰で遠くに聞こえます。乗り味はとにかくゆったりしたもので、もう乗り味とか走りとかどうでもよく感じるようになります。ちょっと気をつけたいのがブレーキです。最近のクルマのレベルと比較してだいぶ甘い印象です。ここはしばらく意識が必要そうでした。

結論、エスカレードのゆったりとした乗り味はアメ車というクルマカルチャーのひとつで、細かいことはどうでもいいと思わせてくれます。今後も変わらずこのままでいてほしい、そんなクルマでした。ちなみにこの7人乗りのゴージャス仕様エスカレード プラチナムのお値段は1360万円となっています。

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