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新型A7スポーツバックを本国で発表。4輪操舵などの採用で乗り心地向上

アウディは19日、新型「A7スポーツバック」を披露した。A7スポーツバックといえば、A8と並びハイエンドを担うラグジュアリーモデル。そのクラスにふさわしい“豪華・高性能”は備わっていて当然という視点に立つと、その存在意義はスタイリングにあるといっても過言ではないだろう。

先代A7スポーツバックのデビューは2010年。それまでのA6とA8の中間に位置するスポーツバックとしてアウディ内に新カテゴリーを確立した。2リッターモデルで価格は700万円以上、最上級のRS7になると1700万円にもおよぶアウディのハイエンドモデルだ。

A8から続く新デザイン言語の採用

今回発表されたのは、初のフルモデルチェンジを受け進化した2代目にあたるモデル。フラッグシップのA8の全面改良に続くかたちで新たなデザイン言語を取り入れつつ、A7のための新たにアレンジメントが加えられている。例えばA8に比べ低く幅広とされたシングルフレームグリルやシャープな形状のヘッドライト、長いボンネットフードなどを特徴とする。

先代A7からはリアエンドにかけてなだらかにカーブしつつ、後端がやや突き出たデザインを受け継いでいる。一方、フロントマスクやリアエンドのデザインが一新されたことで、先代モデルからルックスが大きく変わった印象も受ける。

ボディサイズは全長4969mm×全幅1908mm×全高1422mm。ラージサイズの割に全高が低く抑えられているあたりは従来モデルに通じる特徴だ。

デジタル化されたハイテク感のあるインテリア

インテリアはインパネ上部に10.1インチのディスプレイ、その下にもうひとつ8.6インチディスプレイを備え、デジタル化されたハイテク感のある雰囲気を漂わす。これらの操作はタッチパネルにより行い、従来のロータリープッシュボタンや伝統的なボタン、スイッチ類は姿を消している。

さらにメーター内には12.3インチの大型ディスプレイを持つ“アウディバーチャルコクピット”を備え(オプション)、先進的なコクピット空閑を演出している。

4輪操舵などの採用で俊敏性と乗り心地向上

シャシーは、新たにダイナミックオールホイールステアリング(4輪操舵)や新設計のエレクトリックシャシープログラム(シャシーの中央制御ユニット)およびエアサスペンションなどが採用され、俊敏性と乗り心地の向上が図られている。

パワーユニットは、発売時には3リッターV6 TFSIエンジン搭載車が設定される予定。この直噴ターボモデルは、最高出力340hp、最大トルク500Nmを発生し、0-100km/hを5.3秒で加速する性能を持つ。その後、他の6気筒および4気筒エンジン搭載車が追加されるという。

リモートコントロールなど最大39の運転支援装置を装備

装備は、スマートフォンのアプリを介してパーキングスペースへの駐車や出庫操作を行えるリモートコントロール機能や、ステアリング介入機能を追加した「アダプティブ ドライビングアシスト」など、先進の運転支援装置を備える。運転支援装置の数は最大39にも及び、これらは新たに「アウディAIパーキングパッケージ」「Cityアシストパッケージ」「Tourパッケージ」の3つのパッケージにまとめられる。

新型A7スポーツバックの生産はドイツ・ネッカーズウルムのアウディ工場で行われ、ドイツでは2018年2月末に販売開始予定となっている。

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