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フェラーリ GTC4ルッソを日本初公開。後輪操舵の4WDシステム採用

フェラーリ・ジャパンは5月10日、3月のジュネーブ・モーターショーで世界初披露した「FF」の後継モデル「フェラーリ GTC4ルッソ」を日本初公開した。そのネーミングは、会場にも展示されていた330GTCや250GTベルリネッタ ルッソなど、1960年代の名車に由来したもので、数字の4は4シーターモデルであることを意味している。価格は3470万円。

内外装の随所に改良を実施

エクステリアは、エアインテークを組み込んだ大型のフロントグリル、フィンが追加されたフェンダーのエアベント、リアスポイラー、リアディフューザー、伝統のツイン・テールライトなどが主な変更点。それらの複合効果により、Cd値もFFより改善されているという。

インテリアには10.25インチの液晶タッチスクリーンを装備。タッチスクリーン、2つのローラー、4つのボタンで全機能にアクセス可能な、操作性を重視したシンプルなインターフェースに変更された。室内の静粛性もシャシーとボディの接合部剛性強化(20%)、クライメイト・コントロールシステムの静音化(25%)、不快な周波数帯域のカットなどにより向上させているという。

最高出力690ps/最大トルク697Nmに向上

搭載される6.3L V型12気筒エンジンは、FFと同排気量のまま最高出力を+30psの690psに、最大トルクは+14Nmの697Nmへと向上。0-100km/h加速は3.4秒(FF比-0.3秒)、0-200km/h加速は10.5秒(同-0.5秒)を実現した。最高速度は変わらず335km/hに達する。一方で、新設計のピストンヘッドやアンチノック制御ソフトウェア、マルチスパーク・インジェクションなどの技術によりCO2排出量を350g/km(同-10g/km)、燃費は15L/100km≒6.7km/L(同-0.4L/100km≒+0.2km/L)に改善されている。トランスミッションはこれまで同様に7速DCTが組み合わされる。

独自の4輪駆動&ステアリングシステムを初採用

FFに搭載されたフェラーリ独自の4WDシステム「4RM」の進化版となる「4RM Evo」に、後輪操舵機能を統合した4輪駆動&ステアリングシステム「4RM-S」を初採用。第4世代のサイドスリップコントロール(SSC4)によって制御されるこのシステムは、電子制御ディファレンシャル「E-Diff」 および磁性流体ダンパー「SCM-E」とも統合され、あらゆる路面状況でGTC4ルッソに高いパフォーマンスを発揮させるという。

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