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アルト ワークス発売。新開発5速MTや専用レカロシートを装備

往年の軽ホットハッチの名前が復活

12月24日、スズキは軽自動車「アルト ワークス」を発売した。「アルト ターボRS」をベースに開発され、ターボRSには設定されなかった専用開発の5速マニュアルトランスミッションを設定し、足回りにも専用チューニングを施したほか、専用レカロシートも標準装備する。シングルグレード、価格は5MT車も5AGS車も共通で、FFが150万9840円、4WDが161万7840円。

「アルト ワークス」とは、1987年(2代目)~2000年(5代目)にかけて歴代「アルト」に設定された高性能グレードの名前を復活させたもの。ターボRSの発売前にはアルト ワークスとして登場するという噂も流れたほどで、マーケットの期待に応える形で開発が進められたということになりそうだ。

5速マニュアルトランスミッションを専用開発

注目はターボRSには設定されなかった5速MTだ。ショートストロークタイプで、1~4速をクロスレシオ化し、2速にはダブルコーンシンクロを使うなど、標準モデルが使う5速MTをベースに新規開発部品を投入して専用開発している。

また、シングルクラッチ式ATのAGSも変速マップが変更されたほか、変速スピードが最大10%短縮されているという。

エンジンや足回りもワークス専用チューン

エンジンはターボRSとほぼ同じだが、ECUのチューニング変更で最大トルクは2Nm増加している(98Nm→100Nm)。これに合わせて冷却系サーモスタットの開弁温度が下げられ(88→82度)、バンパーには冷却用ダクトも追加。また、アクセル操作のレスポンスディレイが10%短縮された。最高出力は64psで変わらない。

サスペンションにも細かな手が入る。ショックアブソーバーは前後とも減衰力が最適化された専用タイプで、電動パワーステアリングは制御マップを変更。ホイールは同じ15インチながら、リム幅を拡大したENKEI製を採用している(15×4.5J→15×5J)。

エクステリア&インテリアにも専用装備

エクステリアではヘッドランプがブラックメッキされ、前後バンパーやサイドパネルにはアクセントが入る。ブラック塗装のホイールや、レッド塗装のブレーキキャリパーも専用だ。また、インテリアでは前席に専用開発のレカロシートを装備するほか、本革巻ステアリングホイールや、5MT車専用フロアシフト/5AGS車専用インパネシフト、ステンレス製ペダルプレートなどを装着している。

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