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かくしてアウディは連覇を達成した、ルマン24H

昨年に続きアウディが連覇した今年のル・マン24時間レース。2位プジョーとの差は僅か13秒だった。激闘を繰り広げたレースを写真と共に振り返る。

■予選から火花を散らすアウディvsプジョー

昨年は4台がマシントラブルに見舞われ、全車リタイア。アウディに表彰台独占を許したプジョー908だったが、今年は"信頼性"を最重要項目としてニューマシンを開発。エンジンは今年から規定が変わったため、5.5リッターV12から、3.7リッターV8へと変更している。対するアウディは、エンジンを3.7リッターV6に変更。パワーが削られた分、1999年以来では初となるクローズドルーフクーペボディで空力を最適化、軽量化で連覇を目指す。

予選から両陣営は火花を散らし、8日の予選初日はアウディが上位を独占していたが、ミュルサンヌでアウディ1号車がスピンしたマシンを避けられずにクラシュ。フロントカウルを破損し走行不能となった。(写真7)

このため赤旗が提示され、予選は一時中断。再開後、プジョー8号車が予選初日のトップタイム3分27秒033をマークした。アウディは2位から4位までを占めたものの、2位の2号車のタイムはトップに対し0.9秒遅れだった。

予選2回目のトップを行くのはプジョー8号車だったが、気温が下がった終了間際でアウディ2号車がオーバーテイク、25秒961をマーク。ポールポジションはアウディ2号車に乗るブノア・トレルイエが3分25秒738で獲得した。

■アクシデント多発、大荒れの決勝

決勝は想像以上の混戦でスタート。アウディ2号車はスタートポジションの優位からトップをキープしたが、3位につく3号車がプジョー勢の攻撃を一身に受ける。そんな中、スタートからわずか1時間でアクシデント発生。ダンロップブリッジ下のコーナーで、1号車をかわした3号車が周回遅れのマシンと接触し大クラッシュ。グラベルを突っ切りタイヤバリアに激突。しかし、3号車に乗るアラン・マクニッシュは起こされたマシンから自力で脱出。彼の無事を確認した観客からは大きな拍手がわき上がった。

1時間程のセーフティカーランの後レースは再開されたが、相変わらずアウディがリード。ルーティンのピットストップで順位の変動がみられるだけの状態が続いた。

深夜、再び大きなアクシデントがアウディを襲う。ミュルサンヌストレートすぐあとのコーナーでアウディ1号車がフェラーリを追い越そうとしてガードレールに激突。3号車よりさらにマシンの損傷はひどく、ドライバーのマイク・ロッケンフェラーの安否が気遣われたが、無事救出され病院に搬送された。

このアクシデントでは2時間を超えるセーフティカーランが続き、各チームともタイヤや燃費への影響が心配されたが、その後アウディ2号車のトレルイエは、1セットのタイヤで5スティントをこなしトップに返り咲く。アウディ陣営はその後、ローテーションを変更。最後のステアリングをアンドレ・ロッテラーにを託した。ロッテラーはポールタイムを凌ぐファステストをマーク。期待に応えマシンをゴールまで導いた。

1スティント12ラップのプジョーに対し、アウディは11ラップ。5回に及ぶセーフティカー導入は、燃費の点で厳しかったアウディに味方した様にも見えるが、アウディは弱点をスピードでカバー。最後のピットインでは、プジョーが燃料補給のみに留めたところを、アウディはタイヤ交換をメニューに追加。最後まで攻めの姿勢を貫いたアウディ陣営の戦略と、その期待に応えたドライバーの走りで、24時間のスプリントレースを制した。

レポート:中野英幸

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