フェラーリが身近に!? 新規ディーラー開業
掲載 更新 carview! 写真:菊池 貴之、フェラーリ・ジャパン
掲載 更新 carview! 写真:菊池 貴之、フェラーリ・ジャパン
3月26日、東京・南青山にフェラーリ正規ディーラーの「ロッソ・スクーデリア(Rosso Scuderia)」がグランドオープンした。ロッソ・スクーデリアとは、イタリア語で“赤(rosso)”と“厩舎(scuderia)”を表し、フェラーリのみを扱う生粋の正規ディーラーとしてサービスを開始する。
ロッソ・スクーデリアの目玉は二つ。まずひとつは、店構えが最新のフェラーリCIに則っていることで、これは先にシドニーでオープンした最新ディーラーに次ぐ世界的にも最先端のもの。もうひとつは、イタリア以外では初となる「アトリエ(2階フロア)」の存在だ。
「アトリエ」では、シートタイプや内装表皮、ホイール、ブレーキキャリパーといったパーツをずらりと展示。さらにはイタリアと日本にしかないという最新のシミュレーションシステムを活用して、前述の各種パーツはもちろん、シートベルトやフロアカーペットの色、メーター背景色(黄・赤・白)、カーボンファイバー製パネルなど、実に細かい部分にまでわたるカスタマイズを確認できる。世界に一台の“自分仕様フェラーリ”を組み上げるアドバイスをしてくれるのは、フェラーリ車の知識はもちろん、日本語も堪能な専門スタッフだ。ちなみによほど特別なパーツを選ばないかぎり、デリバリーの時期には影響しないとのこと。
バーカウンターがある3階フロアでは、オフィシャルグッズを販売。また「ロッソ・スクーデリア」が正式なフェラーリファミリーの一員と認められた証として、97年シーズンにM.シューマッハが操縦した「F310B」のエンジンカウルなどのビンテージF1パーツが本国から寄贈・展示されている。
フェラーリ広報によると、現在ユーザーからの問い合わせが一番多い車種はやはり、「458 イタリア」と「カリフォルニア」、2台のV8フェラーリだという。
「458 イタリア(2830万円)」は、F430の後継として昨年のフランクフルトショーで世界初披露されたモデルで、570ps/55.1kg-mを発生する4.5リッターV8直噴をリアミッドに積み、0-100km加速は約3.4秒、最高速は325km/hをマーク。走りを研ぎ澄ませたレーシング・フェラーリだ。
一方の「カリフォルニア(2360万円)」は、460ps/49.0kg-mを発生する4.3リッターV8直噴をフロントに積むFRモデル。後席はエマージェンシーの域を出ないものの、フェラーリ初のトランクスルー機構も備えるなど、日常での使い勝手も身に着けている。こちらはそれほど神経質にならずに使える、ラグジュアリー・フェラーリだ。
多くの人にとってフェラーリは高嶺の花だが、顧客のみならず“ファン”も大切にする「ロッソ・スクーデリア」で、ひと時の非日常を体験してみてはいかがだろうか。
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