市販されそう! ぜひ売ってほしい!! トヨタのJMSコンセプトで気になる3台を徹底解説
掲載 carview! 文:編集部/写真:トヨタ自動車 8
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JMS2023で多彩なコンセプトカーをお披露目したトヨタ。今回は中でも市販化が期待できそうなコンセプトモデル3台に注目してみます。さっそく行ってみましょう。
昨年12月のタイトヨタ設立60周年でワールドプレミアされたIMVゼロは、荷台などの架装部と、シャシー側のデッキ部をボルトとナットで組み合わせて、オーナー自身が荷台やキャビンを作り上げるDIYなピックアップ。日本での販売も検討中とアナウンスされるなど、今回の展示車の中でも早期の導入が期待したくなる1台です。
ボディサイズは国内でも販売中の「ハイラックス」とほぼ共通。今の日本ではダブルキャブ(5人乗り)のほうが売れそうなイメージもありますが、カーゴスペースの前半部分をキャビン化するキットなども提案されている模様です。
メーカー自身が「良品廉価」とコメントするなど、新興国でも手が届く圧倒的に安い価格設定を目指しているのも注目。確かに実車は、トラックなどに近い仕上げのボディパネルや質実剛健な内装で、ベース仕様が200万円台で出てきてもおかしくない印象です。
セグメント的にはハイラックスとかぶる部分があるとはいえ、200万円ちかく価格差があれば競合もなさそう。アウトドアやキャンプ、移動販売車などのニーズも期待できそうな注目モデルです。
・全長×全幅×全高|5300×1785×1740mm
・ホイールベース|3085mm
・乗車定員|2名
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3輪タイプの電動パーソナルモビリティのコンセプトをトヨタが手掛けた、というのがミソ。クルマに積めるように折り畳める3輪の電動自転車という新ジャンルは、自動車メーカーならではの発想ではないでしょうか。
左右前輪のリンク機構やサスペンション、ディスクブレーキなど各部の完成度も高そう。バッテリーはハンドル直下に配置され、折り畳み時には外してトランクルームのクレードルで充電することを想定。航続距離は30km、重量は20kg前後+約3kgのバッテリーを想定しているそうです。
市販化を狙ったかのようなフィニッシュですが、開発担当者に聞くと「電動キックボードの件もあるので慎重に見極めたいが、売る気は満々、上からも行けと言われています!」とのお言葉。電動ママチャリと同じような価格で売りたいということで、(販売が実現するなら)10万円台後半の価格が期待できるかもしれません!
トヨタ ガズー レーシングが提案するカーボンニュートラル時代の高性能BEV。一緒に公開された次世代BEVコンセプトの「FT-3e(エフティー スリーイー)」と主なコンポーネントは共通で、操縦安定性や空力性能をさらに引き上げています。
見どころは「スープラ」をスーパースポーツ方向に進化させたような、マクラーレンあたりのイメージも被りそうなデザインで、完成度はなかなかのもの。前後に1基ずつモーターを積んだ4WDとなっています。
BEVという設定をいったん置くと、このデザインで高性能スポーツカーを出せば今のトヨタなら売れそうな気が…。デザイナー曰く、エンジン搭載のミッドシップでもたぶんイケるデザイン、とのことでした。全長は4380mmを想定しています。
1BOXの「カヨイバコ」や2026年に発売されるレクサスの「LF-ZC」もこの次世代BEVのプラットフォームを使うため、コストが下げられるのもメリットで、仮にFT-Seの発売が実現すれば「頑張れば庶民でも買える」価格に抑えますとデザイナー氏。
インテリアはより未来的な印象で、左右にスマホを配置したような異形ステアリングの構成はレクサスのコンセプトカー「LF-ZC」でもほぼ共通と思われるものが採用されています。LF-ZCは3年後に市販版が出るとされているだけに、意外に現実的な提案なのかもしれませんね。スープラを超える高性能スポーツカーに期待しましょう。
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