東京オートサロンにて思う。国産スポーツカーはこのまま衰退~滅亡へと向かうのか
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:伊達軍曹 1
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:伊達軍曹 1
その昔、東京オートサロンで台数的にもイメージ的にも「リーダー」であったのは、直近のスポーツカーないしはスポーティカーをベースとするカスタムカーだった。しかし2019年の東京オートサロンで勢いがあったのはあくまでも新型ジムニーや軽トラック、あるいはアルファード/ヴェルファイアなどの非スポーツカー系ベースのカスタムカーだったのだ。
いやもちろん、スポーツカー/スポーティ系カー勢にも勢いはあり、多くの来場者の熱視線を集めてはいた。だがそれはあくまでも「往年のフェアレディZ」や「ラリーに参戦していたランチア デルタ インテグラーレ」等々の懐メロ系であり、最近のスポーツカー/スポーティカー(日産GT-Rやトヨタ86、あるいは直近の輸入スポーツカー等)では決してなかったのだ。
自動車カスタム文化は死なずとはいえ、新世代スポーツカーにおけるそれは「ほぼ瀕死の状況」とも言えなくはない今。そういった状況を変えるだけの力が、今年春頃に発売されるという新型トヨタ スープラにあるかといえば……まぁ個人的には微妙だろうと予想している。
(特に国産の)新型スポーツカーあるいはスポーティカー市場がもしもこのまま実質的に滅亡するのであれば、それもまた世の流れということで致し方ないことではある。人々からとことん必要とされないモノに、この世での居場所はないからだ。
だが同時に、そんな状況をもズバッと変えてしまう「奇跡の国産スポーツ」の登場も待ちたいとは思っている。例えていうならば初代マツダ ロードスターが登場した際のような衝撃を人々に与える、奇跡的にチャーミングなスポーツカーだ。
なぜならば、SUVやミニバン全盛の世の中に特に文句はないが、そういったスポーツカーの1台や2台も、無いよりはあったほうが、世の中は確実に明るくなると思うからだ。
いつになるかはわからないし、仮に登場するとしても、その頃には「スポーツカー」など今現在以上に時代遅れな存在となっているのだろう。だがそれでも、そんなチャーミングな国産スポーツカーが次回または次々回東京オートサロンの「センター」を張ることを、いちおう夢想したいとは思うのである。
(ジャーナリストコラム 文:伊達軍曹)
----------
伊達軍曹(だて ぐんそう):自動車コラムニスト
外資系消費財メーカー勤務を経て自動車メディア業界に転身。「IMPORTカーセンサー」編集デスクなどを歴任後、独自の着眼点から自動車にまつわるあれこれを論じる異色コラムニストとして、大手メディア多数で活動中。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
アジア最大級の国際自動車産業見本市「アウトメカニカ上海 2024」、12月2日-5日に開催…20周年の節目迎える
カワサキ、新型ライトウエイトスポーツ『W230』を2024年11月20日から発売
ローソン9位入賞「5番グリッドだったから不満が残る結果。ピアストリにスピンさせられたことがレースに影響した」
ハーバート、フェルスタッペン批判はスチュワードとしてではないと説明「自分はプロだ、偏見は持っていない」
「BATTLAX SPORT TOURING T33」は【摩耗ライフを47%向上】させたスポーツツーリングラジアル!2025年2月発売
ダイハツ、「ロッキー」や「ハイゼットカーゴ」などを法規対応で一部改良 価格は5%値上げ
BMW、スーパーバイク『M 1000 RR/R』とハイパーネイキッド『S 1000 RR/R』が改良
メルセデス・ベンツが新会社設立で「EV急速充電ネットワークの整備」を強化! 2026年末までに計100口の設置を目指す
マツダ「“軽”RX-7!?」に反響多数! まさかの「スズキ製」エンジンに驚きの声も! 上野美装「エフディーノ」まもなく登場
桐生市の一大イベント、第17回クラシックカーフェスティバルin桐生開催
年収400万未満はお断り? 最近の「車中泊」なぜ年収600万以上が興味を持つのか?
首位走行も赤旗で4位のラッセル「僕自身はステイアウトしたかったから、すごく腹が立った」メルセデス/F1第21戦
「トヨタ産業技術記念館」と「元町工場」を見学して感じた、世界一の自動車メーカーの力の源とは
レクサスの悩みは頂点「L」を冠した高額モデル4台の売れ行き低迷。期待の新型車はいつ発売?
4WD化&ターボエンジン搭載のガチGT-Four仕様! 北米トヨタが「GR86 ラリーレガシーコンセプト」発表
【トヨタ版の噂も】スズキ初のBEV「eビターラ」は多面体ボディと先進内装でBEV市場を席捲するか
あの「250」のオープンが想像以上にゴツカワ! トヨタが本気を出した「ランクルROX」の大量画像
【かっこいいぞ…】アウディ新型「A5」&「S5」公開! 実質A4の後継モデルはファストバックの5ドアとワゴンを設定
現行マツダ唯一のロータリーエンジン搭載モデル「MX-30」がマイナーチェンジ 価格は293万円から
レクサスの歴史的象徴「LS」が売れない3大要因と、次期型が“ふつうのセダン”にならない理由
“50位圏外”でスランプ続く「CX-60」。モデル末期「CX-5」と総合力ではどちらを買うべき?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!