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ホンダvs日産が熾烈!BMWは“エコカー”拡充

2カ月連続で前年を下回り、下げ幅も25.9%減に拡大!

海外メーカー製輸入車は前年同月比100.4%と堅調

 今回は、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した10月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず輸入車、軽自動車を含め、国内で販売された乗用車総数は25万1493台で、前年同月比は74.1%と2カ月連続の前年割れ。下げ幅も25.9%減と、9月の3.2%減より大幅に拡大した。ただ新車購入補助金終了の反動としては前年同月比3割減以上といった厳しい予想もあったため、減少幅は想定より小さかったという見方もある。いずれにしても、3683台で前年同月比103.6%の「スズキ スイフト」、3437台で同846.6%と絶好調の「日産 エルグランド」、2987台で同162.1%の「日産 マーチ」など、最近発売されたニューモデルがいずれも順調に売れているのは厳しい市場環境にあっての数少ない好材料だ。

 輸入車と軽乗用車を除く3/5ナンバーの国産乗用車(新型・日産マーチ分含む)は16万990台で、前年同月比69.9%。3ナンバーの普通車が7万6743台で前年同月比77.2%、5ナンバーの小型車は8万2447台、同64.4%と、補助金の恩恵が大きかった小型車が大きく落ち込んだ。メーカー合計では全メーカーが前年同月比2ケタ超のマイナスだが、マツダ、三菱、ダイハツは前年同月比43.6%、50.2%、44.6%と半減してしまった。

 月間ランキングでは18カ月連続トップの「トヨタ プリウス」と19カ月連続2位の「ホンダ フィット」、前月よりワンランクアップの3位「トヨタ カローラ」は、前年同月比80.9%、90.8%、99.5%とまずまずの売れ行きをキープ。やはり「トヨタ ヴィッツ」、「トヨタ パッソ」、「日産 ノート」、「マツダ デミオ」といったコンパクトカーが前年同月比50.9%、50.7%、43.9%、45.5%と厳しい状況だ。

 軽自動車は、乗用車部門が7万9852台で前年同月比81%、貨物車を含めた軽自動車全体でも11万1070台で、同83.8%と10カ月ぶりに前年を下回った。とはいえ、減少幅は想定内で、「ホンダ ライフ」のマイナーチェンジや「ダイハツ ムーヴ」のモデルチェンジを控えているだけに、早期回復もありそうだ。

 輸入乗用車はマーチなどの日本メーカー製を除いた海外メーカー製のみでも、1万257台、前年同月比100.4%(日本メーカー製を含めた輸入乗用車全体では1万3616台、同127.1%)と12カ月連続で前年を上回った。海外メーカーブランド別乗用車ランキングは、VW(フォルクスワーゲン)が2512台でトップを奪還。2040台、前年同月比110%のBWM(MINIを除く)が2位、前月トップのメルセデス・ベンツは前年割れの1496台で3位、アウディは906台で順位こそ4位キープだが、前年同月比20%減と、勢いに差の出た結果となった。

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