【東京～京都はあり？】ボルボのEV「EX30」で500km走った〇と×。クルマは余裕、課題もある

ボルボ EX30

500km級のロングドライブでも優秀な相棒だが…

そして今回のような「500km級のロングドライブ」をするにあたっても、移動途中の面倒な急速充電は1回のみで済む。実際、今回の東京～京都ドライブにあたっての途中急速充電も、愛知県の岡崎SAで行った1回のみである。東京・青山から299.6km走って岡崎SAに到着した際のバッテリー残量は28％で、推定走行可能距離は122kmだった。

もちろん、ものの3分ほどで完了する「給油」と違い、急速充電には最低でも30分の時間が必要となるのがネックではある。しかし1分1秒を争うわけではない「余暇としての移動」の最中であれば、その30分は大した損失ではない。トイレを済ませて手を洗い、フードコートなどで何か美味しいものを食べたうえでひと休みすれば、30分など、またたく間に過ぎてしまう程度の時間であるからだ。

以上のとおりボルボ EX30は、これまで知られていたように「近所を軽快に走れるおしゃれなBEV」として優秀であるのみならず、「500km級のロングドライブをするうえでも優秀な相棒」であることがわかった。車そのものに対しては、個人的には「最高！」という評価に近い印象を抱いている。

だが、ボルボ EX30についてではなく「BEVを取り巻くインフラ」について考えると、手放しで「BEVによる長距離ドライブなんて楽勝！」とは言えなくなってくる。

【ボルボ EX30】

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