新型911カレラ GTSに試乗。結論は、最新こそが最良のポルシェ

筆者の木村 好宏氏（左）と911のプロジェクト・リーダー、アウグスト・アハライトナー氏

911プロジェクト・リーダーのリコメンドはRWDモデル

サーキット走行ではカレラ４ GTSに加えて後輪駆動のカレラ GTSも試してみるが、究極の条件下では45kg軽量な後者のすっきりしたステアフィールが感動的な取り回し、すなわちミリ単位での精緻なスポーツ・ドライビングを約束してくれる。

また専用開発されたフロント245/35ZR20（9J）、リア305/30ZR20（12J）タイヤは最高のグリップ力とトラクションを提供している。実際に選択するとなると4WDかRWDかは悩ましいところだが、温暖な平地に住むオーナでセカンドカー・ユースであれば後者が最適だろう。

911のプロジェクト・リーダーであるアウグスト・アハライトナーは休日にスーパーバイクを乗り回すほどのタレンテッド・スポーツ・ドライバーでもあるが、彼は自身の経験からも是非ともリアドライブの軽量GTSでスポーツ・ドライビングを楽しんで欲しいとリコメンドしていた。

ちなみにGTSオーナーのほとんど（およそ80パーセント）はサーキットでのスポーツ走行を楽しんでおり、このモデルではサーキットでのパフォーマンスデータの可視化が可能なトラック・プレシジョンAPPも準備されていた。