アルファロメオのステルヴィオ ディーゼルはガソリン車にない新鮮なスポーティさをもつSUV
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:篠原 晃一
燃費性能に関していえば、WLTCモードで16.0kmを実現しており、うまく走らせてあげれば1タンクで1000km近く走れてしまうのだ。僕も普段はディーゼルエンジン搭載のSUVに乗っているが、やはり足の長さが魅力。取材などで月に1000km以上と、それなりの距離を乗るわけだが、ガソリンスタンドには1ヶ月に1回強くらいしかいかない。今回、ステルヴィオのディーゼル試乗のために借り出した際も、満タン状態でメーターに表示された走行可能距離は1001kmと表示されていた。
さらに普段使いでは、最大トルクが470Nmと太いため、日常の運転では高速道路を含めても2000回転を超えることがほとんどない。基本的に走行中は静かだし、わずかにアクセルを開けて走るだけで全て事足りてしまうという余裕を存分に感じる。その意味ではこのモデル、スポーティさも魅力だが、足も長く普段使いでゆとりを存分に感じられるモデルでもあるのだ。
とはいえ良い部分ばかりではなく、気になるところもいくつかある。まず装備に関してはナビがないことを気にする人は多いようだ。僕はスマホ派なので不足を感じることはないが、やはり車載のナビが欲しいという声は多いらしい。またインテリアの質感に関しては、正直ライバルに分があるといえる。このモデルではブラックのウッドが炭のような感覚でカッコ良いなと個人的には思うが、スイッチやトリム類はもう少し質感の高いものを望みたいところだ。そしてエンジンは、走行中は静かだが、加速時や発進時では音が気になる人もいるだろう。とはいえそれと引き換えに、ゆとりある走りを味わえるわけだが。
といった具合で気になる部分もいくつかあるものの、オーバーオールではイチオシのSUVであることは間違いない。理由はやはり、アルファロメオのSUVを名乗るにふさわしいスポーティを持っているからで、これは他のSUVがどう逆立ちしても手に入れられない世界観だからである。加えて価格(617万円)もライバル比でかなり戦略的なのが我々には嬉しいところ。個性派をのぞむなら間違いなくおオススメだし、まさに他に代わるものがない1台と評することができるのだ。
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