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11月のマーケット概況、暦年で前年超えはほぼ確実

軽は暦年で過去最高を記録か

年末も押し迫り、2014年通年の販売状況が見え始めてきた国内の新車マーケット。11月単月では前年割れとなったが、暦年では前年を上回りそうな気配だ。その状況を日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表したデータから見ていこう。

乗用車、貨物車、軽自動車も含めた11月の新車販売台数は前年比9.0%減の41万6139台となり、5ヶ月連続のマイナスとなった。昨年のこの時期が増税前の駆け込み需要などでその前の年を16.1%上回る高水準だったため、昨年との単純比較では落ち込みが大きく感じられるが、例年に比べそれほど悪くはない。実際、今年は増税により「需要の先食い」の影響は出たものの、1月からの累計では登録車が1.7%増、軽は6.6%増と前年を上回っており、このままいけば暦年では前年を上回るのはほぼ確実だ。

11月の登録車の販売は貨物車も含めて23万9207台で、前年の同じ時期を13.5%下回った。車種別では乗用車が20万3910台で15.9%減。3ナンバーの普通乗用車は15.7%減の10万0489台、5ナンバーの小型乗用車は16.1%減の10万3421台と乗用車は車格に関わらず減少した。これに対し、普通貨物車や小型貨物車、バスは前年を上回っており、需要は上向きだ。

軽自動車の販売は、前年同月比2.2%減の17万6932台で2ヶ月連続の減少となった。11月単月で過去最高を記録した昨年との比較ではマイナスだが、こちらもこの時期の販売状況としては悪くない。2014年1-11月の累計では、前年の同じ時期を13万台近く上回っており、暦年で過去最高を更新するのは確実とみていいだろう。

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