震災後、初のプラスに 8月のマーケット概況
掲載 更新 carview!
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昨年の貨物車や軽自動車を含む新車年間販売台数では、1位トヨタ153万1722台、2位ホンダ64万7289台、3位日産64万5369台、4位スズキ61万9517台、5位ダイハツ60万8510台という順だった。世界No.1でもあるトヨタは別格とすると、国内販売台数上はホンダ、日産、スズキ、ダイハツが2番手グループを形成しているわけだ。ただこれはブランド上のことで、資本や業務の提携関係はもっと複雑。日産はルノーと提携関係にあり、ダイハツはトヨタグループの一員としてトヨタやスバルに完成車を供給、スズキもVWと提携し、日産やマツダ、三菱に完成車を供給するなど、単独で事業展開しているのはホンダのみといった状況だ。
そんななか、スズキがVWとの提携解消を発表。スズキは08年にゼネラルモーターズとの27年間におよぶ提携関係を解消し、09年12月にVWと資本・業務面の提携を結んだのだが、具体的な成果を見せることなく、ゼロリセットすることになった。まだVW側の態度が明確でなく、不透明な部分もあるが、当面スズキとしては独自の路線を歩む方針だ。
スズキは06年まで34年連続軽自動車No.1になるなど、国内では軽自動車を中心に展開していたが、04年デビューの「スイフト(旧型)」や、この年投入した「SX4」といった世界戦略車の販売が好調だったため、年産24万台規模の小型車専用工場建設に着手するとともに軽の減産を決定。このため翌年からダイハツに軽No.1の座を奪われる結果となったが、3ナンバー/5ナンバー乗用車(登録車)は06~09年に三菱を上回る実績を残した。
そして今年は1月発売の「ソリオ」が絶好調。8月までに年間販売目標1万2000台を上回る2万4985台を売上げ、3月には三菱にOEM(相手先ブランド)供給をスタートさせた。こうしたOEM供給はスズキのお家芸でもあるが、ライバルのダイハツがリッター30kmを実現した「ミライース」を投入するだけに、その対応策も急がれるところ。環境対応技術の早期確立がVWとの提携目的でもあっただけに、今後要注目だ。
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