マツダ・デザインの秘密 SHINARIが見せた未来
掲載 更新 carview! 文:伏木 悦郎/写真:マツダ
掲載 更新 carview! 文:伏木 悦郎/写真:マツダ
靱(SHINARI)は、アスレチックや流(NAGARE)といったデザインテーマを踏襲しながら、「動き」の表現を革新的に進化させたひとつの結果であるという。世界をリードするブランドでありたいという思いからマツダデザインが辿り着いたのが、生物が見せる一瞬の強さや美しさだった。獲物を狙って力を溜め、飛び掛かる一瞬のチーターの姿、日本古来の武道である剣道の突きの一瞬。その瞬間こそが、もっとも研ぎ澄まされた力のバランスを持ち、無駄なく美しい。集中力を要する一瞬にある種の色気を感じるのだと前田育男デザイン本部長は言う。その洗練された美しさは瞬発力やスピード感や凜とした緊張感によってもたらされる、と。
マツダデザインは、この一瞬の動きをMotion Formの究極の姿として捉え、生命感に溢れ心ときめかせる動きを”魂動”と定義している。Soulfulなデザインをしたい!という思いを、”魂動=Soul of Motion”というテーマに表わし、次世代マツダデザインのリスタートをさせたということである。キーワードは、「Speed(前進感)」、「Tense(緊張感)」、「Alluring(艶やかさ)」。3つの価値エレメントで新しいデザインテーマを形作って行きたいとしている。
今回のプレゼンテーションで、初めて知ったことがある。前田育男デザイン本部長の父君は、1978年(忘れもしない、僕が今のフリーランスとして生きて行くことを決断した年だ)に登場し、一世を風靡したサバンナRX-7のチーフデザイナーであり、後にデザイン本部長の職に就いている。前田現本部長は、プロミネントフェンダーのRX-8とマツダ2=デミオをチーフデザイナーの立場でまとめた人である。四半世紀の時空を超えて親子2代にわたって画期的なデザインを手掛けた。ちょっと話が出来すぎの感もあるが、血脈とかDNAというものはこういう世界にもあるものなんだな…人の面白さを実感させるエピソードといえるのではないだろうか。
前田の想いを受けて、実際にチーフデザイナーとして『靱』を手掛けたのはマツダR&D横浜でマネージャーを務める中牟田泰。先のトークセッションでカリフォルニア駐在中に付けられたニックネーム“TJ”のエピソードが笑いを誘った。シリアスにハードワークに励むいかにも日本人らしい働きぶりが陽気なカリフォルニアの風土に馴染まないことから、米人達からTJ=Typical Japanese(典型的な日本人)とからかわれたことに始まる愛称なのだという。ご存じのとおり中牟田はNCロードスターをチーフデザイナーの立場でまとめたキーパーソンの一人である。
トークセッションに始まるプレゼンテーションについで、いくつかのコーナーに分かれてワークショップを巡る楽しいひとときが始まった。もっとも盛り上がったのは、実走行可能なSHINARIの生のデザインを味わうセクションだったが、中牟田チーフデザイナーが熱く語りかけた靱(SHINARI)のエクステリアデザインのプロセスについての解説もなかなか聞き応えがあった。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
東京都に住むEVオーナーは注目! 最新設備の「アウディ・チャージング・ハブ 紀尾井町」の150kWh超急速充電を30分無料開放
「公道で操れんわw」「1.6億で仰天」超弩級のシューティングブレーク『ROCKET GTS』にSNSも熱視線
新しいF1レースディレクター、ドライバーたちは好印象「これまでで最高のドライバーズブリーフィングだった」
ノリス2番手「ロングラン・パフォーマンスの悪さに衝撃を受けた」マクラーレン/F1第22戦木曜
ダイハツの「“2階建て”軽トラ!?」登場! 4人乗れて4人乗れる! “広々”内装の「ステージ21 リゾートデュオ バンビーノJr」所有のインフルエンサー「さおりんご」さんに直撃!
足が長くてシートがもっと高い! BMW Motorrad「R 1300 GS・GSスポーツ」は不慣れなライダーでも楽しめる?
初日最速のハミルトン「なぜトップに立てたのか分からない」メルセデス/F1第22戦
これでヤリクロ&ヴェゼルを撃墜! 日産キックスは豪華になって2025年登場か!?
三菱「デリカD:5」をファミリーカーとしてギリギリカスタム! 1.5インチのさりげないリフトアップに「オープンカントリーR/T」がベストマッチ
2024ポルシェ356ホリデイ 85台のポルシェ 356が神戸に
「個タク」って「個人のクルマ」なのになんで「白いボディに青い帯」ばっかり? ボディカラーに決まりはあるのか
[15秒でニュース]アウディ『TT』生産終了…名車がラインアップから退く
【次期ティアナ?】日産が“美形”セダン「N7」発表。中国でBYDとシャオミの上級モデルに殴り込み
現行型が今も販売好調な「フォレスター」だが、日本のユーザーが選ぶべきは…やはり新型である理由
800万円は高いか安いか!? レトロ風で最新の安全装備充実!ミツオカ創業55周年記念車「M55」発表
【3分でわかるモデル解説】なんとなくMINIがほしいけど、どれを買えばいいか迷ってしまう初心者へ
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!