新型スマート エレクトリック ドライブ試乗。巻き返しなるか?
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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リチウムイオン電池を床下に搭載しているため、スマート エレクトリック ドライブはスタンダードよりも140kgほど重いが、例によって瞬時に立ち上がるトルクによってスタンディング・スタート時の加速は素晴らしく、シグナルGPでは隣に並んだV8搭載のフォードF150をあっという間に引き離す。そして法定速度の50MPHくらいまでは鋭い加速で気持ちよく走る。また重心が低いために安定した走行も可能で、コーナーではつい振り回してみたくもなる。
およそ35マイルほどの距離を計画通りおよそ3分の2以下の電力消費でアウトレットに到着する。しかし正直言って、充電スタンドが見つかるまではちょっと心配で、EV-Chargeという文字が目に入ったときは小躍りしてしまった。しかもバレー・パーキングの隣、人目につく場所だったので、いたずらされる心配も無い。実はこの充電器にはロックがなく、他のEVが来て、我々のコネクターを勝手に外して使われる可能性もあったのだ。
2ページ目で、初代スマートEDのロンドンでのフィールド・テストで2台を所有し、交互に充電して使っていた英国人のエピソードを紹介したが、電気自動車に対しては弱点を嘆いて、手をこまねいているだけでは、少しも先に進まない。とにかく先入観を捨てて、今回の我々のように、チャレンジするのも悪くないかもしれない。もちろん、実際に購入する段階では躊躇するかもしれない。しかし、現在の日本の事情を見ると、自動車メーカーが最初からB-EVはダメと決めつけていたような気がする。というよりも、一度ハイブリッドで大当たりした企業のエゴが、政府のガイドラインとやらに便乗して、「世界初」のフューエルセルに力を入れ過ぎてしまったのかもしれない。
この状況は決して芳しいものではない。バッテリーの進化は日進月歩だから、気がついた時には時流に乗り遅れることになるかもしれない。いやもう、タイミングを逃している可能性もある。
このスマート エレクトリック ドライブも日本導入に際しては日本独自のシステム(CHAdeMO方式)が欧州や北米基準とは大きく異なるためにまだ正確な仕様が決まっておらず、予定している2017年の発売には間に合わないかもしれない。
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