X6M M初のSUV誕生 ターボ採用の真実とは
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:BMWジャパン
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:BMWジャパン
エンジンだけではない。M社は「X5MやX6MがMモデルとしてホンモノなのか?」というジャーナリストの疑問を想定していたかのように、国際試乗会の舞台としてサーキット(アメリカにあるスパータンバーグ工場からも近いロードアトランタ)を用意していた。実際にステアリングを握ったのはX6Mだったが、まったく同じプラットフォームを採用するX5Mを含めサスペンションもMモデルらしく鍛え上げられている。
さらに、ダンパーの減衰力を連続可変制御するEDCとスタビライザーの強さを連続可変制御するアクティブ・アンチロール・コントロールを標準装備する。EDCのモードをスポーツに切り替える、ハンドリングの正確さが際立つとともにコーナーを本気で攻めてもボディのムダな動きを感じない。あえてコーナーのイン側にある縁石を大胆に踏み越えても平然と走り抜けるスタビリティも備えている。
しかも、前後輪のトルク配分はxDriveにより、リア左右輪のトルク配分はダイナミック・パフォーマンス・コントロールにより最適化されている。その制御を意識することはほとんどないが、4輪のトルク配分がシャシーだけでは得られない次元までハンドリングとスタビリティを引き上げていることは間違いない。それは、コーナーにオーバースピード気味に飛び込んだときにブレーキを踏みながら強引にステアリングを切り込んでアンダーステアを抑えるといった危険回避的な場面で、DSC(横滑り防止装置)の出番さえないことでも証明できる。
それでいて、X6Mは一般路では快適な走りを約束する。EDCのモードをノーマルに戻せば、乗り心地のしなやかささえ実感できるほどだ。こうした、日常的な場面での洗練された走りは、X6Mに限らずM5から続く近年のMモデルの特徴になっている。さらに、日本の速域に合わせてハイウェイの流れよりもやや遅い100km/h前後を保つと、オンボード・コンピュータの表示で約10km/Lの燃費を記録。在り来たりの設計をすれば7リッタークラスのエンジンでも確保が難しい680Nmもの最大トルクを発揮しながら、車重2305kgに達するX6Mが記録した燃費としては注目度が高い。ターボチャージャーの採用により4.4リッターの排気量で7リッタークラスの最大トルクを発揮するX6M(X5Mも)のエンジンは、他のMモデルと同様にきわめて高い効率をも実現。社会的な課題にも対応しているわけだ。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
【10月の新車販売分析】受注停止車種が多くともトヨタ1強にかわりなし! 軽乗用車はホンダとダイハツの2位争いが熾烈に!!
『簡単にキズが消えた!』初心者でも簡単、コンパウンドで愛車の浅いキズを手軽に修復するテクニック~Weeklyメンテナンス~
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
スクーターのようでスクーターではない!? シリーズ最大排気量イタルジェット「ドラッグスター700ツイン・リミテッドエディション」発表
MINI コンバーチブル【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
【最新モデル試乗】期待のストロングHV登場! SUBARUクロストレックS:HEVの実力
新車198万円! スバルの全長4.3m「“7人乗り”ミニバン」が凄い! 得意な「AWD×水平対向エンジン」採用しない“謎のモデル”に注目! 意外な「小型ミニバン」誕生した理由とは
愛車の履歴書──Vol54. 池松壮亮さん(番外・後編)
トヨタ世界初!謎の「“パイ”エース」に大反響! 屋根なし&12人乗りに「成人式仕様みたい」「オトナも楽しめそう」の声! “マル秘システム”搭載の「ハイエース」がスゴイ!
頑張れ日産! フェアレディZの2025年モデル発表、あわせて新規注文を再開!
もう待ちきれない! [新型GT-R]はなんと全個体電池+次世代モーターで1360馬力! 世界が驚く史上最強のBEVスポーツカーへ
「ジャパンモビリティショー2024」に若者たちはどう感じたか? 対話と提案で「次世代モビリティ社会」を作る
【3分でわかるモデル解説】なんとなくMINIがほしいけど、どれを買えばいいか迷ってしまう初心者へ
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!