X6M M初のSUV誕生 ターボ採用の真実とは
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:BMWジャパン
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さて、ではなぜM社は超高回転型ではなくターボチャージャーを採用したエンジンを開発したのだろうか。しかも、トランスミッションは従来のMモデルでは用いられたことがないトルクコンバータ付きのATだ。その理由は、欧米におけるX5やX6の使われ方に起因している。BMWは、X3を含むXモデルをSUVではなく、その価値を含みながら走る楽しさを味わうことも重視したSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と位置づけてきた。だが、SUV的な用途も見逃せないわけだ。
したがって、キャンピングトレーラーやクルーザーをけん引するために使われる機会が少なくないという。そうした場面では、高回転域のパワーよりも低回転域から充実したトルクを発揮することが求められる。実際に、X5MとX6Mが搭載する4.4リッターのV型8気筒エンジンは、Mツインパワー・ターボと高精度ダイレクト・インジェクション・システムを組み合わせ680Nm(69.4kgm)もの強大なトルクをわずか1500回転で発揮する。
もし、M5やM6が搭載する5.0リッターのV型10気筒エンジンを搭載していた場合、まさに超高回転型らしく7750回転で507psを発揮する。だが、最大トルクは520Nm(53.0kgm)となり、1500回転では400Nm以下しか得られない。なおかつ、X5MやX6Mは自重も2305kg(両モデルとも同じ)に達する。それだけに、キャンピングトレーラーなどの許容けん引荷重で3000kgを確保しようとすると、ターボチャージャーの採用は確かに必然の選択となるはず。また、そのトルクに対応するには大容量のトルクコンバータを持つATの選択もそうなるわけだ。
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