ニュー・ミニ試乗。デザインは継承、走りは進化
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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センターコンソール中央のトグルスイッチをしたに下げると開発コードB38と名付けられた3気筒エンジンが着火する。すでにプロトタイプの1シリーズで体験したVANOS+VVT搭載の新ツィンパワーターボ・エンジンだが低回転域から十分なトルクを発生して1160kg (EU) のボディを引っ張る。
テスト車はスタンダードの6速マニアルトランスミッションであったが、シフトフィールは横のストロークで3速が確認し難かっただけでギア比も含め文句の無い出来映えであった。
それよりも驚きはこのB38エンジンの出来映えで、 タコメーターの針が動くとほぼ同時にまるで電気モーターのようにトルクが沸き上がっている。そのために3速、いや4速で殆どの走行パターンをカバーしてしまう。
ちなみに0-100km/hの加速所要時間は7.9秒、オプションの6速オートマチックでは7.8秒でカバーする。また最高速度は210km/hとこのクラスでは十分すぎる数字を誇る。
サンフアン郊外を回る延長170kmのコースの路面は決して良く無い、いや突然穴が出現したりして油断がならない。しかし、オプション装備のミニ・ドライビング・モードで設定可能なダイナミック・ダンパー・コントロールを「MID(標準) 」から「グリーン」すなわちソフトにセットすればキャビンは平和が保たれる。しかしミニの本領はスポーツで発揮される。確かに固くはなるが、接地性は失われず、クーパーSの4気筒よりも20kg近く軽い3気筒エンジン故にステアリングの応答性は確かだ。それゆえに十分なゴーカート・フィーリングを味わうことも可能となる。
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