ハコ車レースの国内最高峰「スーパーGT」が開幕! “2クラス混走”や“サクセスウェイト”がスリリングなシーンを生みだす
掲載 carview! 文:伊藤 梓/写真:GTアソシエイション 15
掲載 carview! 文:伊藤 梓/写真:GTアソシエイション 15
スーパーGTが白熱する要素は、もちろん2クラス混走だけではありません。それが、「サクセスウェイト」と呼ばれるハンディキャップ制度。上位入賞によって獲得したポイントに応じて、次戦以降はマシンに重りを積載しなければならず、最大100kgまでのウェイトが課せられます。
「クルマに重りを載せたってそんなに変わらないでしょ」と思う方もいるかもしれませんが、市販車のスポーツカーでも、運動性能を高めるために1g単位でクルマを軽くしようと努力しているように、クルマにとって“重さ”はかなり重要。重量増によってエンジンに負荷をかけることになるし、加速やハンドリングにも影響が出ます。
さらに、GT500クラスでサクセスウェイトが50kgを超えたマシンには、「燃料流量リストリクター」も追加されます。簡単にいえば、燃料の流量を制限することで、エンジンパワーを低下させるというもの。これらのハンディキャップ制度によって、ぶっちぎりに強いチームをなくすことで、シーズン中にファンが飽きることがなく楽しめるようにしているのです。ちなみに最終戦では、サクセスウェイトが全て解除され、開幕戦以来の“ガチンコ”バトルが見られます!
これらのハンディキャップ制度によって、ファンはとても楽しむことができるわけですが、チームやドライバーは勝ち続けることが難しく、チャンピオン獲得への道はより険しくなります。だからこそ、数々のドラマが生まれるし、チャンピオン決定時には毎回大きな感動に包まれるのです。
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