「見た目だけ」なんて言わせない! 「ヤリスクロス&カローラクロス」の「GRスポーツ」がクルマ好き必見の“最強コスパSUV”だった
掲載 carview! 文:koensha 28
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価格について振り返っておこう。
ヤリスクロス GRスポーツのハイブリッド車は303万1600円、ガソリン車は264万8800円で、最上級グレード「Z」(同288万7500円/251万3500円)との差額は約14万円となる。
一方、カローラクロス GRスポーツ(ハイブリッド・E-Four[4WD])の価格は389万5000円で、最上級グレード「Z」(同368万9000円)との差額は約21万円にとどまる。つまり、走りの質を大幅に高めながらも、手の届く価格に設定されている点がポイントだ。
この価格設定には、トヨタがGRスポーツブランドを「特別な人のための高級スポーツ」ではなく、「誰もが日常で楽しめるスポーツ」にしたいという狙いがある。モータースポーツで得たノウハウを、通勤や買い物といった日常のシーンでも体感できるようにする。それがGRスポーツの理念だ。
ヤリスクロスやカローラクロスのような量販SUVにGRスポーツを設定したのは、まさにその戦略の象徴である。実用性を損なうことなく、運転する楽しさをプラスする。スポーツモデルの入り口を低く設定し、より多くのユーザーに“トヨタらしい走り”を届けることが狙いだ。
トヨタのGRスポーツは、モータースポーツ由来の技術をベースに、日常使いのクルマへ“走る楽しさ”を注入するスポーツグレードである。ヤリスクロスやカローラクロスに代表されるように、専用サスペンションや剛性アップなど中身の改良を伴いながらも、価格は手が届く範囲に抑えられている。
つまりGRスポーツは、SUVやセダンといった実用車でも「運転の楽しさを選べる」という新しい価値を提示する存在だ。トヨタが提唱する“日常にスポーツを”という理念を、最も身近な形で体現している。
(終わり)
(写真:トヨタ)
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