VW新旗艦モデル、アルテオンは見た目や数値からは意外な走行フィールが持ち味
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:篠原 晃一
微細にこだわれば35扁平タイヤの初期反応が良すぎるのか、微少舵角に少々過敏な部分もある。これをダンパーが緩やかにいなしてはいるのだが、それゆえに速度域が低い日本の道路では抑えが効かず直進安定性にやや欠けるのだ。ビシッとまっすぐ走るというよりは、操舵に対してフロントタイヤが泳ぐ感覚が残るのは個人的にはもったいないと感じた。
またアダプティブクルーズコントロール(ACC)稼働時におけるレーンアシスト制御も少しばかり細かすぎ、その過敏さが裏目に出てしまう部分が見受けられた。試乗はしていないのだが、もしかしたら19インチの「R-ライン」であればこの動きを封じ込めることができているのかもしれない。ただマットブラックのタービンホイールは19インチのノーマルホイールに対して圧倒的に迫力があり、アルテオンに惹かれるお父さんにとっては必須のアイテムだとも強く思うから、これが実に悩ましい。
こうした特性の裏返しとして、タイヤに接地荷重が高まるほどに、その気持ちよさが増して行くのはアルテオンの思わぬ美点だと言える。スポーツモードに入れて足下を引き締めても20インチタイヤは暴れることなく、ダンパーが適切にタイヤへ荷重をかけてくれるため、走り込むほどにクルマとの対話が深まる。ワイドなトレッドとロングホイールベースのおかげでコーナーでの姿勢は極めて安定しているし、重心も低く抑えられている。
7速DSGは2.0TSIの絶妙なトルクをストレスフリーで引き出すことができ、なおかつ湿式クラッチの変速感も上質。総じてゴルフGTIのような俊敏さはないが、その質感を存分に味わいながら運転ができるから、アクセルを踏んでもきちんと楽しい。まっことこれは“オトーサンキラー”である。
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