ファントム・クーペ発表! ロールスの世界を写真で
掲載 更新 carview! 写真:荒川 雅臣
掲載 更新 carview! 写真:荒川 雅臣
BMW傘下に入った新生ロールス・ロイスは、2003年にフラッグシップモデルとなる新型ファントム「ロールス・ロイス ファントム」を発表。2005年にはロングホイールベースモデルの「ファントム エクステンディット ホイールベース」、2007年にはコンバーチブルモデルの「ファントム・ドロップヘッド クーペ」(写真21~23)とボディタイプを着実に増やしている。そして今回、2ドア4シータークーペの「ファントム・クーペ」が発表された。価格はファントム・ドロップヘッド クーペに対して325万5000円安い4998万円。
ファントム・クーペは、2006年に発表されたスタディモデルの「101EX」の生産バージョンで、シリーズ中最もドライバー志向の強いモデルとなる。おなじみのアルミ製スペースフレームを採用し、ドロップヘッド クーペでも使った特徴的なリアヒンジにより、Aピラー周辺の継ぎ目がなくなったことで、シリーズ中もっとも高い剛性を得ている。
ボディサイズは全長5609mm×全幅1987mm×全高1592mm、ホイールベース3320mmで、先に登場したドロップヘッド クーペに近く、Cd値は0.36となっている。
これもシリーズ共通の6.75リッターの60度直噴V12は、バルブタイミングとリフト量の連続可変機構を備え、クーペ専用のプログラムを与えられたZF製の6速ATを組み合わせる。最高出力=460ps(338kW)/5350rpm、最大トルク=73.4kg-m(720Nm)/3500rpm。最高速度は250km/h(リミッター差動)、0-100km/h加速は5.8秒。燃料タンクはドロップヘッド クーペから25%容量が増加して100リッターとなり、航続距離は約600kmにのびた。
タイヤサイズは前255/50R21、後285/45R21というグッドイヤー製EMTタイヤ。ちなみにEMTシリーズはミシュランのPAXと共通のランフラットタイヤシステムだ。
オプションでは天井に埋め込まれた1600本の光ファイバーがプラネタリウムのような演出をする「スターライト・ヘッドナー」がユニーク。また、上下分割型テールゲートをもつピクニックとランクの容量は395リッターで、ゴルフバッグ4個を飲み込み、下側ゲートは大人2名が座れるベンチとしても使えるという。
ジュネーブショーでのお披露目から半年も経たぬ日本発表だが、日本は北米、英国、中国、アラブ首長国連邦に次ぐ5番目のマーケットだという。とはいえ今年販売分はすでに完売で、09年の生産枠にも先行オーダーが寄せられているとのこと。
2010年にはファントムシリーズよりサイズや価格を抑えた新シリーズの「PR4」のデビューも控えている。
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