Eクラスクーペの存在は 高級車の意味を覆す!?

すべてのモデルでエコを指向する

たとえば2008年に販売されたメルセデス・ベンツの乗用車からのCO2発生量は、1990年に較べて実に約30％も減少しているという。メルセデス・ベンツはご存知の通りハイブリッド車をすでに登場させ、またディーゼルにも力を入れているが、この数字は一部の車種だけの燃費向上では達成などできない。すべてのモデルで進んだ燃費の改善によって実現されたものだ。

定評の安全性の追求。これも環境対策の一環と言うことができるだろう。理屈は簡単。事故が起きれば渋滞が起き、それは多量の余計なCO2排出に繋がるからである。

また環境との共存とは燃費やCO2発生量、エミッションだけには留まらない。リサイクルという観点で見ても、メルセデス・ベンツの乗用車は今や全材料のうち重量で見た場合で実に95％以上がリサイクル可能となっている。使用だけでなく開発から生産、廃車に至るまでのライフサイクル全体で、環境への配慮を推し進めているのだ。

そして今、メルセデス・ベンツが環境対応技術のスローガンとして大きく掲げているのが「Blue Efficiency」である。これはある特定の技術のことを指すのではなく、特に燃費、CO2排出量低減に向けた最新技術の総称。高効率なエンジンやトランスミッションを筆頭に軽量化、空力性能の向上、転がり抵抗の低減、更にはドライバーへのエコドライブを可能にする様々な情報の提供といった、あらゆる技術を内包している。

どんなエンジンだろうが、どんなボディタイプだろうが関係無い。それぞれに最適なかたちでエコを志向するのが「Blue Efficiency」の根底に流れる哲学なのだ。