実用輸入ステーションワゴン、プジョー308SWの乗り心地はお見事レベルと言えるかも?
掲載 更新 carview! 写真:編集部 23
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快晴の2月某日、毎年恒例のJAIA(日本自動車輸入組合)主催の輸入車試乗会が神奈川県の大磯プリンスホテルで開催されました。短時間ではありますが、carview!編集が試乗してきた、輸入車ブランドのさまざまな試乗車の中から、注目モデルのショートインプレッションをお送りします。
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2014年に2世代目となる現行モデルが国内に導入され、2018年には1.6Lから1.5Lへ変更された新型4気筒ディーゼルターボと8速AT、昨年には1.2Lの3気筒ガソリンターボにも8速ATを装備するなど着実に進化を続けているプジョー308。今回は1.5Lのディーゼルターボを搭載するベースグレードの「アリュール」に設定された特別仕様車「プジョー308SW テックパックエディション ブルーHDi」に試乗しました。
新世代プジョーのデザインをまとって登場した508や、既に国内でも発表済みの208に比べるとやや地味な印象は否めませんが、マイチェン前の308SWを所有する編集としては優しい顔つきや丸みを帯びたフォルムの中にフランス車らしいスパイスが効いた308も悪くはありません。むしろ会場内の主張が強めな輸入車の中にあると、ホッとする心地よさを感じてしまうから不思議です。
インテリアはもうお馴染みとなった、プジョー独自のアイコックピット(i-Cockpit)。インストルメントパネルを小径ステアリングホイールの上から視認するスタイルに慣れないと嘆くドライバーもおられるようですが、編集的には扱いやすく違和感はありません。それよりも、他のクルマに試乗する際にステアリングがやたら大きく感じてしまうことのほうが困ります。
ゆっくりとアクセルを踏み込みながら、最高出力130ps/最大トルク300Nmの1.5Lディーゼルターボの感触を確かめると、低速域からクルマを前へ前へと進めてくれる十分な力強さが伝わってきます。ディーゼルらしい音は車内に侵入してくるものの、車速が上がってくるとあまり気にならなくなり、滑らかな発進や追い越し時のスムーズな加速に感心。このあたりは改良時に採用された8速ATの恩恵とも言えそうです。
また特筆すべきは乗り心地の良さで、段差を柔らかくいなしつつ、自然に揺れを収束させる足回りの動きはお見事。508に装備される電子制御のアクティブサスペンションなしでここまでできちゃうの…? ということで、同乗した編集部員たちも感心しきりでした。程よいホールド感でラクな運転姿勢がとりやすいシートや、高速道路中心の走行ではJC08モード21.6km/Lというカタログ数値以上が期待できる燃費も、ロングツアラーとしての魅力を高めてくれそうです。
あえて残念なところを挙げれば、約30~180kmで作動する全車速域対応ではないACCでしょうか。操作スイッチがステアリング上ではなく、その裏側の見づらい場所に設置してあるのもオーナー以外では操作が難しそう。とはいえ、レーンキープアシストや衝突軽減ブレーキなどの安全装備に加え、テックパックエディションにはパークアシスト、ブラインドスポットモニターも追加されていますので、今どきの装備レベルは満たしていると思われます。
ドイツのプレミアムコンパクト群よりもしっとりとした快適さが味わえ、300万円台から選べるプジョー308SW。扱いやすいサイズで実用的な輸入ステーションワゴンに興味がある方には試乗をオススメしますよ。ちなみに、今回試乗したテックパックエディションの価格は346万円とベースのアリュールよりも11万8000円高となっていますので、装備内容のご確認もお忘れなく。
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