横浜ゴム アイスガード6の性能をさまざまなテストや比較試乗で明らかにした
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:横浜ゴム
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:横浜ゴム
そしていよいよテストコースでは、“本物のアイスガード6”に試乗することができた(笑)。比較対象はウインタータイヤ「ブルーアース ウインター V905」と、北米向けのオールシーズンタイヤ「アビッド アセンド S323」の3つ。これを1周約1kmのハンドリングコースで履き比べてみた。
感動的だったのはアイスガード6が、日本の雪質に素晴らしくフィットしていることだった。油断は禁物だけれどアイスガード6は、まるで夏タイヤのように自然な感覚で雪道を運転することができる。加速ではしっかりとトラクションが掛かり、ブレーキを踏めば高い制動Gを発揮するのは氷上ブレーキングでも確認済み。しかしそこからハンドルを切ると、アイスガード5 プラスのコンパウンド+アイスガード6パターンでは足りなかった操舵時のグリップが立ち上がり、実に自然な感覚で雪道を曲がって行けるのだ。
ここできちんと伝えたいのは、横グリップの立ち上がりが穏やかなことだ。ハンドルを切り始めても急激にグリップが立ち上がらないため、フロントに引っ張られてオーバーステアを誘発することがない。逆にこの特性を使ってハンドルをグーッと切り続け、抵抗を増やして行くとグイッ! と大きく向きを変えることができ、切るほどに曲がって行く不思議な感覚が味わえるのだが、これはトレッドパターンで初期を曲がり過ぎないようにチューニングした効果だろう。つまりやる気になればヨコハマは、もっとグイグイ曲がるスタッドレスを作る能力を持っているのだ。
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