トップ・オブ・ジャガー XJでサーキットを走る
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:菊池 貴之
新型XJはその巨体に全く似つかわしくない、実に洗練された立ち居振る舞いを見せる。
しかもハードなブレーキングや操舵など高い負荷をかけるほどに、ダイナミクスを徹底的に磨いたがゆえの、ホレボレするような運動の過渡域の様子を余すことなくドライバーへと伝えてくるから驚く。
車重1850kgのボディに全力で減速を与えれば、当然フロントタイヤには相当の荷重がかかる。しかしその時ですらフロント・サスペンションは沈み込む時にしっとりとした感触を失わない。同様にコーナリングではそのヘビー級ボディの片側に相当の荷重がかかって傾いていくにも関わらず、グラリとした挙動など微塵もなくジンワリと滑らかな動きを忘れずに、路面へ沈み込むようなロールを生み絶大なる安定感を見せつける。
しかも驚くのは、そうした動きはかなり上質な感触を持って全てドライバーに伝えられること。このためドライバーはまず感触の良さそのものに恍惚を覚えると同時に、その感触の中には運動の全てを見渡せる情報伝達性の高さが含まれていることを知り再びホレボレとする。またこうした感触を持つゆえに、巨大なサルーンながらも実に優れた、まるでスポーツカー並みのコントロール性の高さがあることを知り、フラッグシップ・サルーンとはおよそ無縁とも思えるサーキット領域まで走りを磨き込んでいるのか! と思わず頭を下げずにはいられなくなる。
試しにドリフトさせてみると、LSDを備えないため後ろの内輪は空転し白煙を盛大に上げるものの、コントロール性の高さは少しも失われず、むしろこの巨体が生むヨー慣性モーメントを使ってコース上を漂わすことすら堪能できるのだ。
こんな具合でその姿からは想像だにしない限界域のマナーや操縦の高さに驚きを感じつつも、ふと我に返る。なるほど、だからか、という言葉とともに。
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