スーパーカー殿堂入り確定か。ケーニグセグの新型4シーター・ジェメラが想像の斜め上のスペックで発表される
掲載 更新 carview! 写真:Koenigsegg Automotive AB 36
掲載 更新 carview! 写真:Koenigsegg Automotive AB 36
ウイルス騒ぎでキャンセルされてしまったジュネーブMSですが、ショーの常連で、超高性能ハイパーカーのトップブラントとして知られるスウェーデンのケーニグセグが、予定通りまっさらな新型となる「ジェメラ(Gemera)」を発表しました。同社は“世界初のメガGT”にして“完全に新しいクルマのカテゴリー”と胸を張ります。どのへんがメガなのか、想像の斜め上なびっくりスペックをご覧いただきましょう。
ジェメラはケーニグセグ初の4シーター。後席でも大人が快適に過ごせ、さらに全員分の機内持ち込み用スーツケースをラゲッジに収めることができます。ハイパーカー(スーパーカーのさらに上のクラスのクルマという意味合い)ながら、実用的な居住空間もあるようですね。
ぐっと前寄りにキャビンが位置するカーボンモノコック製ボディには、3気筒エンジンと3個のモーターが収まります。そのシステムパワーは、最高出力が約1700ps、最大トルクがなんと3500Nm(笑)。例えば、量産エンジン車の最速を誇る「ブガッティ シロン」ですらトルクは1600Nmと半分以下で、最新のスーパーEV「ポルシェ タイカン」でも1050Nmです。ハイブリッドなのでピークパワーの持続時間は充電量に左右され、常にこのパワーが続くわけではありませんが、タイヤのほうが心配かも。
その中心となる2L 3気筒エンジンは最高出力約600ps、最大トルク600Nmとこれだけでスーパースポーツ級のパワーを誇りますが、それよりカムシャフトを持たず、それぞれのバルブを独立して動かせる“フリーバルブエンジン”という謎レベルのハイテクメカとなっていることにご注目。重量も70kgと非常に軽量に仕上がっています。
ミッドに置かれたこのエンジンはドライブシャフトに接続したモーターと共に前輪を駆動し、さらに約500psと1000Nmを発生する2個のモーターが後輪左右をそれぞれ駆動、後退はモーターの逆転で行います。
こうしたスペックの結果、ジェメラは0-100km/h加速で2秒を切る1.9秒を叩き出し、最高速度は400km/hに達します。先日デビューしたばかりの新型「ポルシェ911 ターボ」ですら2.7秒。今年テスラが発売予定の新型「ロードスター」は同じ1.9秒を実現するとされています。
ただ、バッテリー容量が15kWhとコンパクトなことからEV航続距離は最大50kmと控えめ。このあたりが巨大なバッテリーを積むタイカンやテスラなどのEV勢との違いと言えるのかもしれませんが、エンジンと合わせた最大航続距離は1000kmと十分です。
シャシーには4輪ステア、4輪トルクベクタリング、EV走行時の前輪のディスコネクト機能なども備わります。また、ACCやレーンキープなどの先進運転支援機能なども装備。安全面では6エアバッグや、後席にはISOFIXも装備。億超えの4人乗りHVハイパーカーの後席にチャイルドシートをセットしてのお出かけは、今現在、自動車で可能な最もテックでエクスクルーシブなファミリードライブと言えるかもしれません。
生産台数は300台限定で、価格は発表されていないものの、海外のサイトでは100万ドル(約1億600万円)以上という予測が多いようです。編集などは昨今のハイパーカーブームで億越えモデルを見慣れてきたせいか、盛りだくさんのトピックを考えると逆に安いんじゃいかという気もしまた。いつかどこかの世界線でハンドルを握ることを夢見つつ、海外メディアの試乗記などを待ちたいと思います。
※2020年3月9日、記事内容を修正いたしました。(誤)クランクシャフトのないフリーバルブエンジンを実用化 (正)カムシャフトのないフリーバルブエンジンを実用化
次のページ>>スペック
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
悲願の「平戸直結」ついに実現! 西九州道「松浦~平戸」開通で何が変わる?
祝デリカD:5新型発表(マイチェン)「次期デリカは?」に「デリカのファンに聞くとみんな100%が…」
イケウチ、大阪府高槻市に板金塗装専門店を12月20日オープン…北摂エリアのサービス網強化
ニッサン、ミニバンの『セレナ』に外観デザイン刷新や機能拡充のマイナーチェンジ。オーテックも登場
「え!やば!」 狩野英孝さんのJAL便搭乗券が“粋すぎ仕様”でSNS話題沸騰! 券面には「意外すぎる」文字も
日産が「“新”スカイライン」発売! “純ガソリンエンジン”の咆哮と「FRハンドリング」の楽しさを追求できる「究極モンスターセダン」登場! “日産スポーツ魂”を継ぐ「400Rリミテッド」はバーゲンプライス!?
ユーグレナのバイオディーゼル燃料「サステオ」、10トントラック2台で長距離輸送に利用開始
サムスンSDI、米ESS市場に本格参入…角形LFP電池を2027年から供給へ
FBIが最重要指名手配者の所有する6台しか製造されていないメルセデスCLK GTRロードスターの1台を押収した!その価値20億円!
史上初の艦名! 最新自衛艦「けらま」進水 日本最大級のプラスチック船その理由は?
価格約38万円! ホンダ「PCX」なぜ人気? 「原付二種スクーター」の“絶対王者”は「15年目」を迎えてもなお衰えない魅力も! 「日常の足」に良い定番モデルの最新の動向は?
トヨタ『ヤリスハイブリッド』、MKチャリティカップ優勝副賞を福祉施設へ寄贈
【実は中身がかなり進化】新型日産「セレナ」マイナーチェンジで何が変わった? デザイン刷新×グーグル搭載×新グレード追加の全貌
先行開発から10年、レース挑戦から5年で到達した「水素が当たり前の光景」。なぜTGRは“超電導”という未知の世界に挑むのか
改良後すぐ受注停止の「ノア/ヴォクシー」…現在は「ノアのガソリン車」のみ。買えない現状にユーザーは“お怒りモード”?
絶好調すぎて受注停止の「ヤリスクロス」。26年2月の改良では10.5インチディスプレイ採用で10万円ほど値上げ【販売店情報】
【軽なのに300万円超え…なぜ売れる?】デリカミニ上級グレードが「普通車ユーザー」に刺さる本当の理由
【誤解】トランプ大統領が「小型車の生産承認」を指示。それでも“軽自動車”の米国進出あり得ないと言える訳
【EVなんてまだ早い?】そう思う人向けに「ぜんぜん売れてない電気自動車」の意外と悪くない日常メリットを拾ってみた
車高は低くても価格が高すぎ!? 「RS」投入で「ヴェゼル」の販売が好調…装備内容を考えれば「納得」の声
【V10「LFA」超えの可能性?】新型「GR GT」の4.0L V8が“トヨタ最高傑作”と噂される理由。EV時代でもV8を捨てなかった背景に迫る
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!