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日産、新型アルティマを披露 3.5リッターV6エンジンはカタログ落ち

北米日産は3月28日、ニューヨーク国際自動車ショーにおいて、フルモデルチェンジしたミドルサイズセダン「アルティマ」をアンヴェールし、本年秋から米国で発売すると発表した。

アルティマは、25年以上の歴史を持ち、これまで約560万台が販売された北米日産の主力セダン。6代目に当たる新型は、先進のドライビングアシストシステム、新たなパワーユニット、さらには初となる4WDの設定など、新機軸が多数盛り込まれた意欲作となっている。

まず、注目は「プロパイロット」の設定だろう。今回、多くのグレードに標準装備とされたこのドライビングアシストシステムは、高速道路など一定の条件下でステアリングコントロールまで含めた自動運転を可能とするもの。これで新型アルティマはプレミアムセグメントにも比肩する最先端のアシスト機能を備えたこととなる。

フロントに収まるエンジンは、ダウンサイジングの潮流を反映し、2リッターターボと2.5リッターNAという2種類の4気筒となり、先代の3.5リッターV6はカタログ落ちとなった。特に、上級グレードに搭載される2リッターターボは、世界初となる可変圧縮比エンジンで、排気量の縮小にもかかわらず先代のV6より出力向上を果たしている。

また、日産は多くのセダンに4WDがないことが、米国におけるSUVやピックアップ人気につながっている可能性があると分析し、今回モデル史上初となる4WDを設定することで顧客の奪還を狙う。

さらに、インテリアはフロントマスクと呼応するシルバーの加飾などで横方向の広がりが強調されたデザインに一新され、機能面でもオプションで「Apple CarPlay」や「Android Auto」に対応する8インチモニターが設定されるなど、最新のコネクティビティに対応している。

比較的保守的と見なされる米国市場でもセダンの退潮が伝えられるなか、新型アルティマからはセダン復権にかけるメーカーの意気込みを見て取れる。先進安全装備や4WDの採用により新規顧客の獲得を狙う新型アルティマ。今後の動向にも注目していきたい。

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