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フォルクスワーゲンの北米主力車種ジェッタの新型が公開へ

独フォルクスワーゲンは、デトロイトモーターショーにおいて、北米で人気のセダン「ジェッタ」の新型を世界初公開した。

日本でフォルクスワーゲンといえば「ゴルフ」を真っ先に思い浮かべるが、アメリカではゴルフよりもジェッタといえるほど人気が高い。この質実剛健なセダンはこれまで320万台が全米で販売され、最も成功したドイツ車といわれているのだ。さらに、全世界でのセールスは1,750万台にのぼり、メーカーにとって最も成功したモデルのひとつ。それだけにモデルチェンジの持つ意味も非常に大きい。

アンベールされた7代目モデルは、ジェッタとしては初めて新世代のモジュラー型プラットフォーム「MQB」を採用する。これにより居住スペースをさらに拡大しつつ、低くワイドに構えたスポーティなフォルムを実現した。また、アダプティブクルーズコントロールやレーンチェンジアシストなどの運転支援装置が充実し、上級グレードではフルデジタルディスプレイのメーターパネルが奢られるなど、最新テクノロジーも満載されている。

新型ジェッタは本年第1四半期にメキシコで販売が開始された後、第2四半期に米国での販売が始まる。その後、兄弟車「サギター」として中国市場にも投入されるが、このクラスはハッチバックが主力となる欧州では販売されない見通しだ。

ところでフォルクスワーゲンの北米におけるセールスは昨年59万2000台と過去最高を記録した。これは同年にデビューした「ティグアン」「アトラス」といったSUVが貢献したためだが、今年はこの新型ジェッタと日本でも先般発売された「アルテオン」で流れに棹さすことを狙っている。さらに北米市場で確固たる地位を築くため、向こう3年間で4,000億円規模の投資を行い、毎年2つ以上のニューモデルを投入していくとのこと。フォルクスワーゲンの今後の展開にますます注目が集まる。

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