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メルセデスは「EQC」がそこまで売れると考えていないようだ

ベースになったGLCとほぼ同じボディサイズ

9月4日ストックホルムで、メルセデス・ベンツが本格的BEV(電気自動車、ピュアEV)となる「EQC」を発表した。発表の冒頭にディーター・ツェッチェ社長が「因縁の地で、このように画期的なニューモデルを発表することができることを嬉しく思っております」。と自虐的なユーモアを交えて登場したのは面白かった。何しろ1997年に鳴り物入りで登場した「Aクラス」に転倒の危険があるという評価を下し、一時販売中止に追い込んだ「エルク・テスト」は、スウェーデンで行われたからだ。※エルク=ヘラジカが道路を横切る状況を想定した急ハンドルを切るテスト。

さて、発表された「EQC」は全長4.76m、全幅1.88m、全高1.62m、そしてホイールベースは2.87mと、ベースになったGLCに近い数字である。デザインは2年前のパリ・モーターショーで発表されたコンセプトモデルに近く、デザインを統括するゴーデン・ワゲナーが主張する官能的な曲面で構成されている。しかしグリルはショーモデルのようなツルっとした非貫通のブラックパネルグリルではなく、補機類冷却のために一般的な貫通したグリルとなり、ドアミラーはカメラではなくコンベンショナルな鏡である。一方、キャビンはAクラスに見られるような極力メカニカルスイッチを廃したデジタルデザインで、10.25インチのモニターが2枚並び、「ヘイ、メルセデス」と呼びかける最新のボイスコントロールを使うMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)が採用されている。

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