「トライトン」の悪路走破力がパジェロ級。SUVの洗練か、ピックアップの可能性か、そこが問題だ!
掲載 更新 carview! 文:塩見 智 33
掲載 更新 carview! 文:塩見 智 33
上級グレードのGSRで公道に出る。エンジンが暖まった状態ではあるものの、アイドリング時のエンジン音は車外で聞いてもさほどうるさいとは感じなかった。車内に入ってくる音量は4気筒ディーゼル搭載車として平均的ではないだろうか。振動も感じないわけではないが、よく抑えられている。
何度かスタート&ストップを繰り返して気になったのは、アイドリングストップの際、エンジンがストンと止まらずゴロゴロ、ゴ……とやや切れ味悪く止まるケースがあること。その確率はけっこう高くて3回に1回くらいそういう止まり方をした。再始動時もブルンという振動がけっこう目立つ。ここは改善を要望したい。
走り出すと音も振動も気にならなくなる。最大トルク470Nmと4気筒ディーゼルターボとしてはけっこう大きな数値なので、アクセルペダルを強く踏み込んだ際の力強い加速を期待したが、2140kgの車重が影響しているのか、思いのほかマイルドだった。こうした肩透かし気味の印象は最近登場するディーゼル車のほぼすべてで感じる。厳しいエミッション対策と燃費要求で牙を抜かれているのは間違いない。実用上なんの不満もないパワーは出ているので、加速に刺激を求めなければ十分だ。
乗り心地は高い積載能力と牽引能力を求められるラダーフレーム車のなかでは健闘しているほうだと思う。路面のザラつきや細かな凹凸による微振動は消しきれていないが、段差を乗り越えるといった大入力があった場合、フレーム剛性の高さのおかげで乗員の尻まではガツンとした衝撃がこない。舗装路での乗り心地は同価格帯のSUVほどには洗練されていないが、悪路での安心感はピカイチだ。
(次のページに続く)
>>トライトンの画像や価格情報はこちら
>>トライトンの中古車情報はこちら
>>トライトンの気になる点は? みんなの質問はこちら
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
新規ユーザー爆増!!! [デリカミニ]注文殺到のワケに納得! 三菱の現行SUV4選
全長5.3m超のワイルドボディ!! “王者越え”のデキ[新型トライトン]! 荷台のあるクルマの魅力とは?
買いたいと思ったランクル70【九島辰也】
レンジローバー・イヴォークPHEV 感性に響くモデルづくりのうまさ【試乗記】
ダイハツ[ロッキー]復活!! 物価高時代の頼れる味方スズキとダイハツの小型SUVを一挙公開!
[ランクル70]路線切望!! やっぱカクカクボディがいいなぁ!! [復活パジェロ]に期待するコト
【読み物】実はこんなにある! 魅力的な日本メーカーの海外仕様SUV&ピックアップ【パート1】
小さな「万能SUV」がマイチェン 熟成のフォルクスワーゲンTクロスへ試乗 95psでも魅力的
ハイラックス日本復活祈願!! 北米でトヨタ「4ランナー」新型登場で可能性を吟味する
見た目の「カッコ良さ」と「新鮮さ」がいかに重要かがわかる! 三菱トライトンがいま絶好調なワケ
【試乗】このご時世にガソリンエンジンの魅力が味わえるクーペを導入! メルセデス・ベンツCLE200はクルマ好きのハートをくすぐる一台
【特集:最新SUV「絶対試乗!」主義(4)】三菱デリカミニに約1カ月間乗ってみたら、販売好調な理由がよく分かった。けれど・・・別れ際に少し悲しい気持ちになったワケ
【くらべてみた!】人気沸騰中の本格オフローダー「ランクル250」と「ディフェンダー」 どちらがお好み?
【ついに乗ったぞ!】「ランクル250」オフロード試乗 プラドからの進化、300との違いを実感!
200万円台前半でも走りはシビック級。コスパの鬼「WR-V」の秘密はホイールベースにあった
【セダン好き集合】北米新型「カムリ」本国価格発表 かっこよすぎ…日本でも売って欲しいぞ!
ゴルフにMINIにメルセデスに…初めての輸入車で絶対に失敗しない“王道” 5台とその理由
【待ってたぜ】トヨタ「ランドクルーザー250」発売! まずは限定8000台の特別仕様車から
【ホンダ WR-V試乗】これぞ市場が望む“ほどよいクルマ”なのかもしれない
【まさに次期マツダ6?】マツダが中国で発表した流麗な新型セダンの日本導入が“絶対にない”理由
【年内納車も!】CX-80日本モデルは6月発表、8月予約開始。発売が遅れた“嬉しい理由”とは?