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ポルシェ、フル電動スポーツ、タイカンを世界初公開

ポルシェは9月4日、新型フル電動スポーツカー「タイカン」をワールドプレミアした。これまでにもハイブリッドスポーツ「918スパイダー」で電動技術の実績を積み上げてきたポルシェだが、いよいよフルEVスポーツカーが登場。ポルシェの歴史に新たな1ページが刻まれることになる。

タイカンでは前後アクスルにそれぞれモーターを搭載し、4輪を駆動する。導入時には「タイカンターボ」と「タイカンターボS」の2モデルの設定が予定され、タイカンターボは最高出力680ps、タイカンターボSはローンチコントロールの組み合わせで最高出力761psを発生する。いずれもEVのイメージを覆す高性能ぶり。0-100km/h加速はタイカンターボで3.2秒、タイカンターボSでは2.8秒と公表される。最高速度はいずれも260km/h。

こうした高性能を誇る一方、EVにおいて重要な航続距離についても、タイカンターボで450km、タイカンターボSは412kmと納得いく性能が提示されている。

搭載するEVバッテリーのシステム電圧は、一般的なEVに使われている400Vではなく、800Vとされている。これにより高出力の直流(DC)を使い、5分程度で100km走行できるだけの充電が可能とのこと。バッテリーの総容量は最大93kWh。バッテリーが残り5%の状態から80%まで充電するのに必要な時間は、最短で22分30秒と発表されている。

インテリアは、中央に10.9インチのインフォテインメントディスプレイを始め、メーターパネル、さらにはオプション設定される助手席前のパッセンジャーディスプレイに至るまで、フルデジタルの空間となっている。「ヘイ、ポルシェ」の声で反応するボイスコントロール機能も備わり、直感的な操作性が追求されている。

なお、このたび披露されたのは2モデルだが、2019年中に出力の少ない4輪駆動モデルが、2020年終わり頃までには「タイカンクロスツーリスモ」の追加も予定されている。

未来感溢れる本格EVスポーツのタイカン。今後、ポルシェのラインアップのなかで存在感を増していくのは間違いなく、新時代の始まりを告げるモデルとしても注目されるだろう。

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