スバル日産の無資格検査問題で本当に問われるべきは形だけの車検にある
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:小沢コージ
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現在の日本車の製造品質に関して疑問をはさむ余地はないだろう。完成車工場の製造レベルはもちろん、サプライヤーのレベルも上がり、成熟を極めたカンバン方式、厳格なるトレーサビリティに見守られ、製造現場ではそれこそほぼ70年間プレス、溶接、塗装、組立ほかあらゆる工程でミス削減であり、品質向上に対する努力が積み重ねられてきた。それは賞賛されこそすれ、批判されるべきことではない。というか日本の製造業として最も誇れる部分でもあると思う。なにより日本車は「壊れないこと」で有名で、それこそが今も続く日本車の最大の魅力なのだから。
実際に海外輸出用の車両はこの完成検査を必要としない。海外にはそもそもそういう決まりすらないのだ。もちろんこの手の念には念を入れる工程こそが、日本車の高品質をささえてきた面もあるのだろう。だが、カンバン方式がそうであるように、日本の製造業は実は現場判断というのも大きな力の源泉である。無駄な工程を排除し、より必要な工程に特化する。その判断や切り替えもまた効率のよい高品質化には必要な過程なのだ。
なにより自動車は常に進化する。エンジンの信頼性、ボディの信頼性、タイヤの信頼性、電子デバイスの信頼性は刻々と変わり、エアバッグ問題のように時に驚くべき不安が顕在化したりする。その場合、最も大切なのはチェック項目を変えないことではなく、常にその重要度を照査することではないか。料理だってそうだ。昔は食中毒対策で料理人の手を念入りにチェックしたかもしれないが、今や食洗機チェックの方が重要かもしれない。
この判断で一番重要なのは現場の意見と、さらにハイテクを知る第三者機関との擦り合わせだと思う。そしてなにより今回のスバルや日産の不正省略化において最も注目すべきポイントは「それによって事故は生じてない」という事実だ。
決まりはなんのために存在するのか? 決まりは決まりを守ることが重要なのか? それよりも決まりによってなにが確保され、それがどうなったかの方が重要ではないのか? 果たして今の完成検査をどこまで続けるべきか。それはもしや無くていいものだったりしないのだろうか。もしもそうだった場合、本当の被害者は誰なのだろうか。それともそんなことは誰も考えもしないのだろうか。
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