ミシュラン プライマシー4はコンフォートタイヤの新基準かもしれない
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:日本ミシュランタイヤ
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:日本ミシュランタイヤ
プライマシー4でさらに唸らされたのは、もうひとつの性能である「静粛性・快適性」だった。ふたつのバンク(上限80km/hと100km/h)を含む高速周回路では、ちょっとした“新食感”ならぬ“新触感”を味わったのである。
ドライ路面でのプライマシー4は驚くほどに静かだ。そしてバンクやパイロンスラロームで高い荷重がタイヤに入力されても、クラウンの巨体をスマートに支えきってしまう。
通常これだけのしなやかさを乗り心地とステアフィールに感じる場合、もっとタイヤはたわむのだが、プライマシー4は変形が少なく、筆者の経験則に照らし合わせると、これがちょっとした違和感に思えてしまうほどなのである。もちろん、一般的にタイヤは、過度に変形しない方が安心感が高いし、当然静かな方がいい。
バンクでタイヤに荷重が掛かり、これを転舵したときの、ぺったりと張り付くようなコンタクトフィールは恐ろしく上質だ。ウェット旋回のときよりもさらに明確なグリップ感は、確かに過敏過ぎず切り込み過ぎずちょうどよい。あまりに理想的すぎるそのハンドリングにボクは、キツネにつままれたような気持ちになった。もちろん今回はテストコースという限定されたエリアでの試乗だから、さらに路面状況のデコボコとした厳しい状況で、どうなるかは未知数なのだけれど。
プライマシー4が3に比べ静粛性を大きく高めた理由は、どの接地面においても溝面積の総和量が等しくなるように設計されたからだという。パターンノイズは路面にタイヤを打ち付けたとき、ブロック内の空気が圧縮されて溝の壁面にぶつかることで発生する。プライマシー4はどこでタイヤを押しつけても空気の逃げ場があり、炸裂音が抑制されるというのだ(パターンノイズは6%減少)。
もちろんコンパウンド自体にも減衰性があり、ロードノイズも上手に抑え込まれていた。
これだけの性能があれば、エンジンノイズが少なく、バッテリーによる重量増加が見込まれるEVでも、その車体をシッカリ支え、静かに走らせることができそうである。
プレミアムコンフォートタイヤの場合、静粛性など快適性に準じる性能を求めるあまり、安全に関わる肝心な性能を犠牲にしてしまうことが多い。しかしプライマシー4は、あくまでタイヤにとって一番必要な安全性を高めた上で、コンフォートライドを求めている。
またその快適性能は、静粛性だけでなくタイヤ全体の乗りやすさによって得られている。これがプレミアムコンフォートタイヤの基準になってしまうと、ちょっとばかりライバルもやっかいだろう。そんな要らぬ心配をしてしまうほど、プライマシー4の第一印象は強烈だった。
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