ミシュラン プライマシー4はコンフォートタイヤの新基準かもしれない
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:日本ミシュランタイヤ
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:日本ミシュランタイヤ
当日は共にウェット路面での直線制動とハンドリングコースで「プライマシー4」を体験した。
直線制動では「トヨタ クラウン(アスリートHV)」と「VWゴルフ(1.2TSI コンフォートライン)」の2台を使い、「3」と「4」の制動距離を比較。
ここでまず面白かったのは、新品時における制動距離の差がほぼないことだった。我々がテストする場合、ブレーキングポイントからABSが瞬時に働くまで一気にペダル踏力を高められるため、プライマシー4の方がわずかに制動距離が短かったが、それも誤差範囲内という感じ。プライマシー3も、新品時の性能はかなり高い。
参考までにミシュランの公式発表データではプライマシー3との比較で約4.5%短く止まる。プライマシー3が30mかかるところを、4では28.65mで止まれることになる。
そして予想通りというか摩耗時(残溝2mm)の状態では、その差が軽自動車1台分にも及んだ。ちなみに乗車定員はインストラクターと筆者の大人2名のみだったから、フル乗車+荷物といったシチュエーションを想定すると、その距離はもっと伸びることになる。ミシュランの社内データだと、約13.3%の向上となっている。
制動Gは、プライマシー4の方が素早く立ち上がる。逆にいうと3はタイヤ全体をたわませて、穏やかに路面をホールドする感覚が強かった。アタマの中では「3」の方が、ゴムの質量が多くシッカリ感が強いだろうと思っていたのだが、実際は逆である。つまりそれだけ、新開発コンパウンドの剛性が高いのだろう。ブレーキを踏み込んだ瞬間のハイドロプレーン領域も極めて少なく、グーン! と制動Gを立ち上げて短く止まったのである。
ハンドリングコースにおいても、この特性は確実に反映されていた。道幅が狭く、曲がり込んだカーブでもクラウンはアンダーステアでコースアウトすることもなく、敢えてのラフな操作でもトラクションコントロールが点滅するような場面がなかった。
初期操舵において若干ダルな反応を示す部分もあるが、これはエンジニア氏に言わせると“味付け”の部分になるらしい。一般的なドライバーはウェット路面で鋭いレスポンスを与えすぎてしまうと、「曲がり過ぎて怖い」と感じる場合がある。これ以上を望むのであれば「パイロットスポーツ」を選んで欲しい、というのが彼らの言い分であった。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
高速道路料金も「変動制」導入、来年度から全国的に順次拡大[新聞ウォッチ]
高速道路の「ランプ閉鎖」って何のランプ?ランプ閉鎖はバイクにも影響ある?
大型トラックに付いている「謎の小窓」何の意味? 実は大切な場所だった! 意外な構造とは
2025年モデルのランドローバー・ディスカバリー・スポーツが日本での予約受注を開始
ウイリアムズF1、シーズン序盤のクラッシュ連発で開発競争に遅れ? アルボン懸念「ハースとRBは大きな一歩を踏み出している」
ホンダが新型「軽バン」今秋発売! 斬新「前後2人乗り」&カラーに注目!? 注目度高い「N-VAN」どんな人が買う?
ヤマハ「YZF-R15/R15M」 2024年モデルを台湾で発表
じつは「鉄ちゃん」には当たり前! ハイブリッドやEVでよく聞く「回生ブレーキ」ってそもそもなに?
ヒョンデIONIQ 5の高性能バージョン“N”モデルが日本上陸
ダイハツ、本社工場で4カ月ぶりに生産再開 国内すべての工場が稼働
【マラネロだけになせる技】V12へのオマージュ 812後継モデル「フェラーリ 12チリンドリ」登場 純粋主義者のためのV12フェラーリ!
「東海環状道直結」に前進!? 「豊田南バイパス」全通予定が発表! 2026年度に瀬戸方面へ直結 “渋滞市街”ぐるりスルーの幹線道路
新型「フリード」5月登場! 「シエンタ」も改良で大激戦。デザイン派かコスパ派かでお勧めが違う
【年内納車も!】CX-80日本モデルは6月発表、8月予約開始。発売が遅れた“嬉しい理由”とは?
ゴルフにMINIにメルセデスに…初めての輸入車で絶対に失敗しない“王道” 5台とその理由
【くらべてみた!】人気沸騰中の本格オフローダー「ランクル250」と「ディフェンダー」 どちらがお好み?
【セダン好き集合】北米新型「カムリ」本国価格発表 かっこよすぎ…日本でも売って欲しいぞ!
【実車を見てきた!】アウトドアなクラウン「ランドスケープ」新型展示イベントに登場!
【目からウロコ!】ランクル250が注文できなかった人へ、次の一手は何をするのがベスト?
【日本人は知らない】超高級車に超実用車! 成功が見えてきた新顔「アメリカンEV」の世界を紹介
【ついに乗ったぞ!】「ランクル250」オフロード試乗 プラドからの進化、300との違いを実感!