メルセデスGLK海外試乗 同社初のコンパクトSUV!
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:メルセデス・ベンツ日本
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:メルセデス・ベンツ日本
そんな前提がありつつも正直に告白しよう。もはやGLKぐらいのコンパクトサイズ(全長4528×全幅1840×全高1689mm)と重量(1.8トン)を持つSUVでは、ガソリンエンジンより圧倒的にディーゼルエンジンの方がマッチングが良い、という事実を痛感してしまった。
まず割り当てられた試乗車は「GLK320 CDI」。このディーゼルエンジンの実力のほどは、既に日本でEクラスが実証済み。GLKとのマッチングも良好だ。なにせ最大トルク540Nmを1600-2400回転で発生するわけで、街中/高速とも2000回転も回せばもう十分以上の動力性能が得られる。明らかに“踏まずに走れて”しまう。そして発進から巡航までで、GLKシリーズ中最もヘビーな1880kgを全く感じさせない。
その後3.5リッターのV6ガソリンエンジンを搭載した「GLK350」に乗り換える(日本導入予定のGLK280は今回用意されなかった)と、さすがに動力性能にもの足りなさを感じてしまう。最大トルクは350Nmで発生回転数は2400-5000rpmとなることからも判るように、比べるとGLK320 CDIでは2000回転も回せば…のさらに一段上の回転域を使うことになるため、明らかに“踏んで走る”ことになる。
するとこれが意外や煩わしく思えたりする。もちろん3.5リッターのV6は回しても印象の良いエンジンなのだけど、さすがにGLK320 CDIの後では回している感(=必然的に音も大きくなる)があって分が悪いのだ。しかも! さらにその後、来年の市販が予定されている「GLK220 CDIブルーエフィシェンシー」を試す機会が与えられたのだが、これがまた素晴らしかったのだから始末が悪い。最高出力は170ps/3000-4200rpm、最大トルク400Nm/1400-2800rpmと、GLK350よりも最大トルクが大きく発生回転数も低い領域で幅広い…それゆえに4発ながらV6ガソリンより良い、と言えてしまう。しかも4発だから、鼻先が軽いためハンドリングもよりスッキリな上に手応えがある…と言った具合で極めて魅力的だったのだ。
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