【目標の40倍】オーダー殺到、4日でストップ…なぜ「ジムニーノマド」は受注停止に追い込まれたのか?
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 33
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こうしたジムニーノマド特有の事情がある一方で、前出のある業界関係者は「根本的な理由は『情報伝達の高速化』にある」と指摘します。
「かつては、新型モデルの予約受注開始日にオーダーが殺到するということはほとんどありませんでした。そもそも、クルマのような高額な商品は、購入までにある程度の検討期間があるのが一般的です。
たとえば、発表日以降にメディアや広告を通して新型モデルの存在を知り、販売店で実車を見たり、ユーザーの口コミを聞いたりするなかで購入の意思を固めていくという流れです。
しかし、インターネットが普及した現代では、発表の段階で多くのユーザーがその存在を知っていることがめずらしくありません。特に、ジムニーノマドは海外で先に発表されていたこともあって、内外装のデザインやスペック、細部の仕様なども発表前からほぼ予測できました。
また、すでに定評のあるジムニーシリーズの一員ということもあって、実車を見ることなく購入しやすいモデルでもありました。さらに言えば、ジムニーシリーズのような趣味性の高いモデルは、多くのユーザーがインターネット上で事前に情報を共有しており、2025年1月に発表されることはもはや公然の秘密となっていました。
こうした状況が重なった結果、多くのユーザーがジムニーノマドの発表日(予約受注開始日)を待ち構えており、発表と同時にオーダーが殺到する事態になったものと考えられます。
情報伝達の高速化については、もはや自動車メーカーがコントロールすることができない部分です。そのように考えると、話題の新型モデルが登場した際にはユーザー同士の『情報戦』となることは今後も避けられないと考えられます」
起こるべくして起こったジムニーノマドのオーダー殺到ですが、その一方で、日本仕様の割り当て台数を増やすという情報もあります。
さまざまな事情があるなかで、スズキもジムニーノマドをユーザーのもとに届けるためにできるかぎりの努力をしているようです。
(終わり)
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(写真:スズキ)
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