新型ゴルフGTIに試乗! 完成度は太鼓判だが…
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:菊池 貴之
ゴルフVからゴルフVIへのモデルチェンジに際しては、ボディやシャシーの基本ディメンションは変わっていないし、パワーユニットの基本的な構成も変わっていない。しかし、最初はあまり代わり映えしないと思ったエクステリアデザインも、今ではゴルフVより確実に新しく感じられるのは、新型のスタイリングをディレクションしたワルター・デ・シルヴァの力量の成せる業、ということか。初代のイメージを受け継いで、フロントグリルに赤いラインを走らせたGTIもその例外ではなく、上下のエアインテーク間のバンパー部分をブラックアウトしたゴルフVのGTIより、確実に新しいクルマに見える。
6代目GTIは、キャビンにも同様のリニューアルが施されている。ドアを開くと、そこにはチェックのファブリックで座面を覆ったスポーツシートが待ち構えている。5代目にもチェック柄のシートは使われていたが、チェックのパターンが新型の方が大きく、しかも使われている面積も広い。そういえば初代GTIもチェック柄の、しかも当時の水準ではサポートに優れたシートだったが、5代目用をベースにした6代目のスポーツシートも、快適さと身体のホールド性、それに乗降性のすべてを満遍なく満たす上出来のシートである。で、このチェックパターンのシートがどうしても趣味に合わない、という人がいたら、オプションのプレーンなレザーシートをお選びください、というわけである。
このチェック柄の他にも、ステアリングホイールをはじめとする要所に赤いステッチを利かせる一方、デコラティブパネルをブラック化するなど、随所にGTIらしさを演出したキャビンだが、大人がゆったり4人で寛げる居住空間やテールゲート内側の使えるラゲッジスペースなど、実用的なパッケージングは他のゴルフVIとまったく変わっていない。
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