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アルミボディという共通項 アウディR8×ホンダNSX

究極の一体感と熱さ

読者の方の多くはNSXが、総アルミながらも「V6」であることや搭載方法が「横置き」であること、「ゴルフバックが積めるトランク」が中途半端、と感じるはずだ。

しかし実はこれ、ホンダがNSXで走りにおける効率を徹底的に考えたゆえの副産物的要素を、当時トピック的に記した人がいたための誤解だと言っておきたい。NSXがV6を搭載するのは開発責任者の上原繁氏がこのクルマを「ミドルクラス」というコンセプトで創造したからである。そう、NSXは最初からポルシェ・911クラスのスポーツカーであり、そうした枠の中での究極の運動性能を求めた1台だった。

そう考えると搭載エンジンは単に出力だけでなくサイズや重量も重要。しかもホンダには当時既にVTEC技術があり、3.0リッターでも抜群の出力を可能としたわけだ。もちろん「横置き」も意味がある。実際はもう少し下の位置へ搭載したかったはずだが、スポーツカーとして一体感が得られる適度なホイールベースを実現しつつ、前後の車軸間にエンジンを搭載する…となると横置きの方が効率は良く、ダイナミクスの高さに大きく貢献する。ちなみにこのサイズで縦置きとするとホイールベースが長くなり一体感が薄れていくのと同時に荷室もなくなる。それは全長的にほぼ同じであるR8が図らずも証明していることだ。

R8に荷室がないのも「効率」かもしれないが、レーシングスーツとシューズ、ヘルメットとグローブを入れたボストンバックを積もうと思うと苦労するし、パッセンジャーがキツくなる。そう考えるとNSXに過度の容量のトランクがあるとはいえないはずだ。

ホンダがNSXで目指したのは究極の効率である。ミドルクラスを究極の効率(アルミ・V6・横置き)で作り、究極のダイナミクスを生み出した。それゆえにNSXは、ミドルクラスながら長らく1クラス上のV8フェラーリを始めとしたスポーツカーよりも高い走りの実力を証明し続けてきた。 いま、R8を走らせるとミッドシップながらも実に素直で扱いやすく、爽快な走りを味わうことができる。しかし、何かが違う…と感じるのは、NSXが生むドライバーとクルマが究極の一体感を生んでいるがゆえの熱さ、その違いだったりする。

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