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マツダのファミリー向け新型SUV、CX-30に試乗。マツダ3を超える乗り心地だが気になるエンジンの非力感

2.0Lガソリンは6速ATとの組み合わせが非力さを打ち消す印象

写真からご覧になってわかる通り、CX-30のデザインに関しては文句なしの圧倒的品質。内外装はマツダ3と同様にライバルを置き去りにするレベルにある。運転支援を含めた装備に関しても充実している。ならばCX-30は隙なしの1台…と思えるのだが、唯一残念なのがパワートレーンだ。

今回試乗したCX-30は欧州仕様で、2.0Lガソリン「SKYACTIV-G 2.0」にマイルドハイブリッドの「Mハイブリッド」を組み合わせた6速ATと、1.8Lディーゼル「SKYACTIV-D 1.8」の6速MTの2台をメインに、ディーゼルの6速ATも少しだけ試すことができた。

まず2.0Lガソリン+Mハイブリッド搭載モデル。これは欧州の馬力課税をクリアするためのエンジンで、このため2.0Lながらも最高出力は122ps、最大トルクは213Nmという控えめなスペックとなる。ちなみにMハイブリッドは24ボルトのマイルドハイブリッドで、始動時や変速時などにモーターがアシストを行なう仕組みとなる。

今年1月、アメリカにおいてマツダ3ファストバックに搭載された同エンジンを6速MTで試したが、高速巡航からの加速で非力さを露呈してしまい、あまりいい印象は受けなかった。では果たして今回、マツダ3より50kg重いCX-30との組み合わせでどう感じるか?

実際に走らせてみると、6速MTでの印象に比べて、6速ATとの組み合わせは、発進時や郊外を走ってみても、不満に感じるシーンは少なかった。6速MTとの組み合わせだと、シフトダウンからアクセルを強く踏み込むシーンが多いほど、非力さを感じてしまうが、6速ATなら、Dレンジに入れたままで、トルクバンドをキープするシフト制御により、アクセルを踏み込むシーンが減るので、非力な印象が薄れるのだ。ちなみにアウトバーンで100km/h走行時のエンジン回転数は、6速で1800~1900回転といったところである。

加えて日本ではマツダ3にも搭載される156psを発生するMハイブリッド無しの通常版「SKYACTIV-G 2.0」が組み合わせられるはずで、その点非力さについては気にする必要はないだろう。

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