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セルシオユーザーを魅了した乗り心地とその実力とは。口コミも見てみよう【購入ガイド】

セルシオユーザーを魅了した乗り心地とその実力とは

セルシオは、トヨタにおけるフラッグシップセダンの象徴的な存在でした。V8エンジンを搭載しているため、他車とは一線を画した性能を備えています。それではセルシオの乗り心地には、どのような特徴があるのでしょうか。

この記事では、ユーザーの口コミを紹介しつつ、セルシオの乗り心地の魅力を解説します。ライバル車や価格相場も紹介しますので「セルシオの購入を考えている方」や「自分に合ったセダンモデルを探している方」の疑問も解決するでしょう。

トヨタ セルシオの乗り心地は世界でも高評価

トヨタ セルシオは、フラッグシップサルーンとして世界でも高い評価を受けていました。ただし2006年に新車の販売を終了しています。

セルシオはどのようなコンセプトで誕生し、どのような過程で販売終了に至ったのでしょうか。以下から詳細を解説します。

どんな車だったのか

セルシオはバブル景気だった1989年~2006年5月に販売されていた、トヨタの高級セダンです。車名はラテン語で「至上・最高」の意味を表す「CELSUS(セルサス)」に由来しています。

1989年当時、トヨタは北米でレクサスブランドの最上級車種であるLS400を販売していました。そして、LS400のエンブレムやハンドル位置を変更し、日本市場に導入したものがセルシオです。

当時VIPセダンブームだった日本で、セルシオは特に憧れの車として注目を集めていました。

セルシオは何が凄かったのか

セルシオは、パワーユニットにV型8気筒エンジンを搭載しました。当時のレベルでは異例の静粛性と燃費性能を持った走行性能を実現しています。エアロダイナミクスも取り入れたボディはCd値(空気抵抗係数)0.29を達成しました。

アメリカ版セルシオであるLS400は1989年にデビューし、その圧倒的な性能で世界的にも高い評価を得ています。

他の高級セダンに比べてリーズナブルな価格設定もヒットの要因でした。ベンツSクラスやBMW7シリーズなどのラグジュアリーセグメントに近い質感を維持しながら、ベンツEクラスやBMW5シリーズに近い価格で販売されています。

このような結果から、セルシオの設計はアメリカのキャデラックやドイツのBMW、メルセデスベンツ、イギリスのジャガーといった高級サルーンメーカーの自動車開発に大きな影響を与えたと言われています。

セルシオの終了理由はレクサス

圧倒的なインパクトを残しながら、なぜセルシオは販売を終了したのでしょうか。そこには同じくトヨタの人気モデルレクサスの存在が起因しています。

1980年代から円高による輸出力低下に伴い、高品質・低価格の車では利益が見込めない時代になりました。そこで1989年、トヨタは収益力の高い高級車への参入のため、海外向けの高級車ブランド「レクサス」を展開しています。

2005年には、レクサスの国内展開が開始されると同時に「レクサス LS460」と車名を改めました。このとき3代目のセルシオ(LS400)は4代目へのフルモデルチェンジのような形でレクサスに統合されています。

結果的に2006年5月で3代目セルシオは姿を消しました。

セルシオユーザーを魅了した乗り心地と実力

セルシオは、高級セダンの佇まいにスポーティ感が共存するモデルです。何度かの改良を経てその魅力はさらに向上しました。

ここで、セルシオの優れたデザインや乗り心地を支えるポイントをいくつか紹介しますので、参考にしてください。

しなやかな乗り心地に合うインテリア

セルシオは初代から3代目までグレード構成は共通です。

コイルスプリングのA仕様とB仕様、そしてエアサスペンションの最上級グレードであるC仕様といった3種類が用意されていました。

さらに、A仕様とB仕様には欧州車のような走行性能を実現したeRバージョン、C仕様には後席の装備が充実しているFパッケージが設定されています。エアサスは故障すると大きな出費が必要となるため、A仕様やB仕様が人気を集めていました。

セルシオのインテリアは木目調を取り入れたパネルや皮製のシート、見やすさを意識したオプティロンメーターなど、高級感のある空間が実現されています。現代の車と比較しても古さを感じさせない洗練されたスタイルです。

太いトルクかつ燃費も抑えられるV8エンジン

セルシオのパワートレインには、4.0LのV型8気筒DOHCエンジンが搭載されていました。これは太いトルクによる力強い加速に加えて、燃費も抑えたエンジンです。

初代と2代目は4速ATでしたが、1997年のマイナーチェンジで5速ATに変わりました。動力性能と燃費値がさらに向上しています。

さらに3代目では排気量が4.3Lにアップし、より低い回転数から加速力を発揮する性能になりました。3代目時点でのエンジン最高出力は206Kw(280PS)/5600rpmです。

スポーツ走行を楽しめるマニュアルモード付き6速AT

セルシオは、2003年のマイナーチェンジでトランスミッションを新開発の6速ATに変更しています。このときシーケンシャルシフトマチックを採用しました。

シフトレバーをDレンジ横のSポジションにレバーを切り替えれば、マニュアル感覚の操作も可能です。5速ギアからロックアップ制御をさせるため燃費も向上しています。

サスペンションにはモノチューブ型ショックアブソーバーを採用しました。より優れた操縦性・走行安定性で快適な乗り心地を実現しています。

セーフティ性能は先進システムを採用

3代目の2003年のマイナーチェンジでは、安全装備も改良されています。

例えば、ヘッドランプの光軸を状況に応じて自動で動かす「インテリジェントAFS」と「大光量ディスチャージヘッドランプ」により、夜間のワインディングロード走行時の視認性が向上しました。

また「プリクラッシュセーフティ」により、事故時の衝突被害も軽減できます。これはミリ波レーダーが車両や障害物を検知した際に、ブレーキなどを制御するシステムです。

プリクラッシュセーフティには、衝突不可避と判断した際に早期巻き取りを行う「プリクラッシュシートベルト」など、さまざまな機能が含まれています。

セルシオとライバル車の中古車相場と口コミ

セルシオの購入方法は中古車に限られます。購入の判断材料として、この項目でセルシオの中古車相場と口コミを確認しましょう。

また、セルシオ以外のセダンも選択肢としている人もいるのではないでしょうか。そこでセルシオのライバル車として、日産 シーマとレクサス LSの詳細も同様に解説します。それぞれの車種の特徴も簡単に紹介しますので、参考にしてください。

トヨタ セルシオ

セルシオはV8エンジンや6速ATなどの採用により、優れた加速性能と運動性能を実現しています。以下、トヨタ セルシオ(2004年7月モデル)の主なスペックと価格相場です。

車体サイズ

  • 全長(mm):5,015
  • 全幅(mm):1,830
  • 全高(mm):1,470~1,490

排気量(cc):4,292
駆動方式:FR
新車価格帯:593万3,000円~787万5,000円
中古車相場:39.0万円~285万円
(2022年12月時点の情報です)

carview!の口コミを見ると『エアサスで乗り心地最高です。とても静かです。高速ではスポーツモードで走行しますが、カーブでロールが少ない』と、乗り心地が高く評価されていました。
排気量(cc):4,292
駆動方式:FR
新車価格帯:593万3,000円~787万5,000円
中古車相場:39.0万円~285万円
(2022年12月時点の情報です)

carview!の口コミを見ると『エアサスで乗り心地最高です。とても静かです。高速ではスポーツモードで走行しますが、カーブでロールが少ない』と、乗り心地が高く評価されていました。
排気量(cc):4,292
駆動方式:FR
新車価格帯:593万3,000円~787万5,000円
中古車相場:39.0万円~285万円
(2022年12月時点の情報です)

carview!の口コミを見ると『エアサスで乗り心地最高です。とても静かです。高速ではスポーツモードで走行しますが、カーブでロールが少ない』と、乗り心地が高く評価されていました。

日産 シーマ

シーマは最先端の技術を搭載した、日産の最上級プレステージセダンです。

エンジンは4.5LのV型8気筒DOHCで、トランスミッションはFRモデルが5速AT(FR)で、4WDモデルが4速ATです。以下にシーマの主なスペック(2008年2月モデル)と価格相場もまとめましたので、参考にしてください。

車体サイズ

  • 全長(mm):5,120
  • 全幅(mm):1,845
  • 全高(mm):1,490~1,505

排気量(cc):4,494
駆動方式:FR/4WD
新車価格帯:630万円~787万5,000円
中古車相場:20万円~170万円
(2022年12月時点の情報です)

セルシオのほうが小回りの利きや室内の広さは優れています。carview!の口コミでは『加速が良い。エアサスでふわふわから固めまで3段階調整可能』など、乗り心地は高評価です。

レクサス LS

レクサスブランドの最上級セダンであるLSの現行モデルには、V6 3.5Lツインターボを搭載しました。さらに10ATと組み合わせて、レスポンスの良い加速と静粛性を両立した上質な走りを実現しています。スペックと価格相場は以下のとおりです。

車体サイズ

  • 全長(mm):5,235
  • 全幅(mm):1,900
  • 全高(mm):1,450~1,460

排気量(cc):3,456
駆動方式:FR/4WD
新車価格帯:1,112万~1,690万円
中古車相場:30万~530万円
(2022年12月時点の情報です)

carview!の口コミでは、2009年式のユーザーから『いろんなクルマに乗ってきたけれど、こんなすごいパワー感は初めて。まったく驚くしかない』など、走りの圧倒的なパワーが評価されていました。

セルシオなど乗り心地が良いセダンを探すコツ

高級セダンはモデルごとに走行性能に差があります。それでは乗り心地に優れた車をどのように探せばよいのでしょうか。

ここで、乗り心地が良いセダンを探すコツを2つ紹介します。セルシオ以外の車を購入しようと考えている方は特に参考にしてください。

サスペンションとボディ剛性のバランス

ハイスペックなエンジンが搭載されている車が、必ずしも乗り心地が良いとは限りません。特に高級セダンはスポーティな仕様により振動や騒音、加速時やコーナリング時に身体にかかる力(横G)などが通常セダンよりも大きい傾向があります。

ここで重要となる点が、サスペンションの減衰力とボディ剛性のバランスです。この点が優れていると、安定性と静粛性の高い走りを実現します。目安として、試乗の際に目線がブレなければバランスに優れた車です。

また高速走行時の静粛性や荒れた路面での衝撃のいなし方など、車によって得意な走行シーンが異なります。自身が頻繁に使用する道路を想定しながら選択しましょう

オーナーの評価などを参考にする

車は基本情報や試乗による確認だけでなく、日常的に使用しなければ分からない部分もあります。乗り心地で後悔しないためにも、購入する際にはレビューサイトなどでオーナーの評価を参考にしましょう。

乗り心地以外の主な重要ポイントとしては、走行性能や使い勝手、実燃費などです。自身が重視する点を明確にしたうえでチェックしましょう。

また、中古車を購入する際は販売店の選択も重要です。品質や車両保証の有無など、販売店のウェブサイトや口コミなどを参考にしてみてください。

トヨタ セルシオの中古車

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