パサートが肉食系に!? オールトラック海外試乗
掲載 更新 carview! 文:佐藤 久実/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:佐藤 久実/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
知名度の高さはゴルフに譲るが、日本におけるVWのトップレンジである現行パサートの完成度はかなり高い。日本導入モデルは、1.4リッターTSIのシングルターボのみ、駆動方式はFFのみという大胆な戦略に打って出たが、販売は好調だ。
ゴルフ以下のクラスでは1.4リッターTSIエンジンの秀逸さを十分に認識していたが、パサートクラスでもこの排気量やパワー&トルクで不満はないのだろうか、という先入観が多分にあった。しかし実際に乗ってみると必要十分な走行性能であった。
さらに質感や静粛性なども申し分なく、実用的セダン、あるいはワゴンとしては過不足のないものだった。
しかし、特にワゴンユーザーにとっては、これだけ広いラゲッジがあり、ロングドライブも快適にこなす性能があるだけに、もっとタフに走れるトルクや、雪道や悪路も気にせず走れる4MOTION(4WD)が欲しい、というニーズがあるのも当然だろう。
そんなニーズに応えるべく今回登場したのが、パサートのワゴンボディ、ヴァリアントをベースにSUVライクなルックスと走破性、そしてよりタフなエンジンと4MOTIONを搭載した「パサート オールトラック」だ。
次男のゴルフが文武両道の人気者とすれば、長男パサートはお勉強ができてものすごくマジメで地味、といったイメージだ。しかし、パサート オールトラックは、スポーツ万能の“肉食系男子”を感じさせる頼もしさがある。
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