新型911超速レポ後編、マニアもアンチも惚れる
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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ポルシェに関して「最新のポルシェは最良のポルシェ」という言い伝えがある。誰が言い出したのかは知らないがとても含蓄のある表現である。
というのは普通ニュー・モデルというものは改良改善されているのは当たり前なのだが、時々ハズレに遭遇する事がある。ところがポルシェ、とくに911にはそれが当てはまらないのだ。私はこれまでドイツと日本で合計4台の911を乗り継いできたが、期待を裏切られたことは一度もなかった。旧モデルで問題があった箇所が改善されているのはもちろん、次期モデルはこうあって欲しいという希望は殆どかなえられてきた。またさらに予想外の新機軸(イノベーション)が加わったりもしてきた。そしてその進化の度合いは964から加速度的に速くなってきているように思われる。
それが今度の991、すなわち新しい911では特に顕著であった。
エクステリア・デザイン(スタイルとプロポーション)とインテリア・デザイン(使い易さと仕上げや品質)、加えて安全そしてインフォーテイメントの装備、さらに新しいシャーシのもたらす快適性とスタビリティなど、どの方面においても997を上回り、そのオーナー達をうならせるに違いない。
いやそれどころではなく、今回の進化はこれまで「ポルシェ911はなぁ…。」と「…」で敬遠してきたアンチ・ポルシェを引きずり込ませるような魅力さえも備わっているのだ。と結論づけたが、果たして十分な解説ができたかの自信は正直言って持ち合わせていない。
そこでこの言葉を最後に繰り返して、後は皆さんにぜひ試乗することをお勧めする。「最新のポルシェはやっぱり最良のポルシェだった!」
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