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インプ・スペックC、さらに研ぎ澄まされた走り

痛快でないはずがない

ベースとなるWRX STIはマイチェンを経て、以前のモデルと比べるとステアリングから伝わる感触がだいぶソリッドになった。以前はステアリングとタイヤの間に妙なコンプライアンスがあり、限界域ではそれがステアリングを通して「グニャっ」とした感覚として伝わった。が、その感覚はマイチェンで「ビシッ」とした感覚に生まれ変わった。それはノーマルに装着されるRE050でも感じるものだっただけに、いま専用のRE070が装着されているスペックCでは抜群のソリッド感を持つ。それはまるで鍛え上げられたアスリートが持つブレのない動き、とでもいおうか。

このため新たなスペックCは操舵から始まる一連のクルマの動きに全く無駄がない。ノーマルをして以前に比べるとソリッドになったと表現できるものの、このスペックCと比べた場合にはやはりノーマルには良い意味でダルな感じがあるとすら思える。ようはそれほどスペックCは鍛え上げられた感覚を備えているわけだ。

もちろんそれだけに普段乗りではノーマルにない“張り”を感じる。だが、それがゆえにワインディングはもちろんサーキットでは特に、この上なく痛快な操縦性を堪能することができるのだ。だから当然、許せる。

一方でエンジンはボールベアリングターボを備えてこれまでよりも低回転から数値アップした最大トルクを発生するゆえ、扱いやすさも増しているわけだが、それ以上にこのエンジンで印象的なのは高回転での切れ味の鋭さだろう。最近では環境対応のエンジンがほとんどになってきているために、エンジンの回転はどうしてもキレ味が悪く回転の上がり下がりに鋭さがない。しかしスペックCのそれは、そうした最近の傾向を忘れさせるほど鋭い吹け上がりや回転落ちを伴っている。しかもそれを6速MTで操るのだから痛快でないはずがない。

そうして生まれる走りの世界は、正直いまこうした時代にこれほどの快感を味わって良いのか? とちょっと後ろめたさを感じるほど気持ちいいものでもある。といってもそこはさすがにイマドキのクルマ、これだけキレ味鋭いターボモデルながらリッター10km以上を実現するのだから、現実的には胸を張って乗ることができるわけだ。

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