Eクラス海外試乗、後編はE63AMG S 情報も
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:メルセデス・ベンツ日本
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色々なエンジンを試したが、中でも印象的だったのはE250とE400だ。E250は日本では中心となるエンジンで、7Gトロニックとマッチングした新世代のパワートレーンは350Nm/211psを発生する。リーンバーン+ターボというハイテクエンジンであるが、回転の上昇フィールはとてもスムースでトルキーだ。
メルセデスにとってこのエンジンは第三世代の直噴技術となる。ピエゾインジェクターを介して燃焼室の中央から噴射される200気圧のガソリンは、マルチスパークイグニッション(MSI)という独自の点火システムによって、最大で4回の点火が可能だ。そのタイムスパンはなんと1ミリセカンド(1/1000秒)と短い。さらにEGRや熱マネジメントシステムも完備し、ガソリンエンジンとしては世界で最も高い効率を得ている。
ダウンサイズエンジンが流行りだが、この2Lはその先を行く先進的なエンジンである。もはやひと昔前の2L4気筒のエンジンとは別物と考えたほうがいい。
日本への導入は未定だがE400も魅力的だ。V6エンジンの排気量を3.5Lから3.0Lにダウンサイズしたが、ツインターボで武装することでパフォーマンスを高めながらも燃費を向上させている。最高出力は333ps、最大トルクはなんと480Nm! 0-100km/h加速は5.3秒。しかも燃費は7.5L/100kmと、日本式表示では13km/L前後となる。
エンジニアに話を聞くと、近い将来はこのV6ターボもリーンバーン+ターボに進化するという。E250とE400は欧州ユーロ6の排ガス規制に対応できるエンジンなので、日本への導入も可能だろう。
最速のEクラスは4.6LV8ツインターボを積むE500で、0-100km/hは4.8秒。4マチックも用意されるからアメリカでは人気となりそうだ。
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