ポルシェ タイカンの電動快楽は911のエンジン快楽を逆転したかもしれない
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:小沢 コージ 37
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:小沢 コージ 37
実際、今も国内乗用車販売ベスト3以内に君臨する「日産 ノート e-POWER」は、ピュアEVの「リーフ」のモーター加速をそのまま移植した電動ガソリン車です。人気の秘密はその電気自動車フィーリング。実燃費はヘタすると「トヨタ アクア」に負けますが、混じり気のない純粋モーター加速テイストがウケているのです。それも私たち自動車ジャーナリストには予想もできなかったレベルで。
エンジニアに聞くと、人気の秘密は内燃機関ではできない100分の1秒レベルの加速コントロールだと言います。事実、アクセルを踏んだ時の加速感は今までのどのガソリン車でも味わったことがないもの。踏んだ瞬間、走り出している…それくらいの驚きがあります。そしてその新鮮さが、大衆の心をつかんでいるのはほぼ間違いないのです。
EVの大量普及にはまだまだ壁があり、当分全自動車需要の10%も行かないでしょう。でもことプレミアムゾーンでは、さらに加速する可能性があります。それも環境性能の高さ以上に気持ち良さで。
今後ポルシェはもちろん、フェラーリ、ランボ、マクラーレンとそれぞれ別の電動風味をもった時、それはもしや第二の自動車運転快楽ブームが起きる時なのかもしれません。
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