中国メーカーが新型プラグインHVのインプレッションを依頼してきた
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:テクノメディア
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今回メインで試乗した「唐(Tang)」というPHEVは、SUVボディに2Lターボとモーターを組み合わせ、ギアボックスは独自に開発したツインクラッチだ。BYDは乗用モデルに中国歴代の王朝名を付けていて、この車は7~10世紀に中国を支配していた唐王朝にちなんでいる。0-100km/hを5秒で駆け抜け、EV航続距離は100km。エンジンとモーターの合計出力は505ps/720Nmと立派だ。
実験部のマネージャーに元メルセデスのエンジニアを雇い、乗り心地と操縦安定性の改善に余念がないが、これなら日本でも製品として受け入れることができそうだ。ただ、価格は500万円以上と決して安くはない。ボディサイズは日本の「三菱 アウトランダー PHEV」に似ているが、BYDから意外な話を聞けた。中国で作ってもアウトランダーのコストは安く見えるそうだ。なぜそんなに安く作れるのか理解できないという。思うに、BYDは内製部品が多く1個1個の部品コストが高いのではないだろうか?
一方、BYDはダイムラーと提携して新EVブランド「デンツァ」を立ち上げ、EVの生産を開始している。昨年8月に改良を受けた「デンツァ 400」のバッテリーは47.5kWhから62kWhにアップされ、1回の充電で走れる続可能距離は400kmへと伸びている。
BYDは中国だけで販売されるが、洗練されたクルマを開発しないと中国国内でも競争が厳しくなると危機感を募らせている。そのためには、経験豊かな日本のジャーナリストなどにも厳しく評価してもらいたいと考えているのだ。若いけどやる気満々の自動車メーカーだと思った。
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