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トヨタが世界一を奪還 輸入車年間ベスト10も

乗用車全体では7.4%減で2カ月連続のマイナス

軽乗用車と海外メーカー製輸入車は5.0%増、9.9%増と堅調

 今回は、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した1月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず輸入車、軽自動車を含め、国内で販売された乗用車総数は33万2066台で、前年同月比は92.6%(貨物車、バスを含む新車総販売数は38万3499台、前年同月比92.2%)と、2カ月連続で前年を下回った。ただ昨年1月はエコカー補助金の開始直後で、11年1月比38.4%増と高水準の売れ行きだった反動減という一面もあり、リーマン・ショック前の08年1月比では3.8%増だから、順調な新年のスタートともいえそうだ。

 日本自動車工業会(自工会)は今年の新車販売見通しを昨年実績に対し、11.7%減となる474万4000台(乗用車のみでは12.9%減の398万4000台)と発表しているが、各メーカーとも補助金効果による反動減を新車投入や販促施策でどこまでカバーできるかが注目される。

 輸入車と軽乗用車を除く3/5ナンバーの国産乗用車(輸入車扱いの日産マーチ2348台、日産ラティオ670台、三菱ミラージュ1375台を含む)は19万1938台で、前年同月比は85.1%と大幅減。一方、軽乗用車は12万5521台で前年同月比5.0%増と16カ月連続の前年超、海外メーカー製輸入車も1万4260台で同9.9%増と9カ月連続で前年を上回った。

 メーカーブランド合計では前年同月比70.5%増と絶好調のスバルとレクサス、日産、三菱以外は前年を下回り、特にホンダは2万951台、同52.6%減と大きく落ち込み、「N BOX」が売れている軽乗用車を含めた乗用車計でも12.8%減にとどまった。月間ランキングでは、「トヨタ アクア」が2万2466台で4カ月連続トップ、軽乗用車を含めた乗用車全体でも4カ月連続トップとなった。2~4位の「トヨタ プリウス(α含む)」、「日産 ノート」、「ホンダ フィット(シャトル含む)」も4カ月連続で変動なしだが、8位には「トヨタ クラウン」が前月29位からジャンプアップしている。

 軽自動車は貨物車を含めた全体でも15万4166台、前年同月比101.0%で、1月単月としては過去最高を記録。車名別では「ホンダ N BOX(+含む)」が2万552台で4カ月連続トップ。12月にマイナーチェンジした「ダイハツ ムーヴ(コンテ含む)」は前年同月比22.5%増の1万5175台で2位に上がってきた。

 輸入乗用車は日本メーカー製を含めれば1万9000台で、前年同月比は12.6%増までアップする。海外メーカー製ブランド別乗用車ランキングでは、VW(フォルクスワーゲン)が4116台で前年同月比24.5%増でトップを奪還。2位メルセデス・ベンツは2330台で同8.3%増、3位BMW(ミニを除く)は2011台で同2.4%増、4位アウディは1931台で同1.3%増、5位はミニ822台で同4.1%増と上位5ブランドはしっかり前年超と好調をキープしている。

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