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ヤマハのナイケンは転ばないバイクじゃないけど、転びそうにないバイクだった

ベテランライダーの「ヒヤリ」を減らす、フロント2輪の優位性

車両実験部のエンジニア氏に先ほどの「コーナーリング中にブレーキをかけても起き上がらない」試乗の感想を話してみると、それはフロント2輪のLMW、ナイケンの挙動としての意図的に施した味付けとのこと。開発のある時期から、あえてバイクの挙動に近づけることをやめて、フロント2輪、リア1輪のLMWこその優位性を打ち出す方針に変更したのだそうです。

エンジニア氏はさらに、ナイケンはコーナーリング中に、通常バイクではご法度とされる、フロントブレーキを強めにかけることも許容されると言います。もちろんフロントタイヤ2輪にもグリップの限界はあるわけですが、編集Kとしては実際に乗って、その片鱗を感じているだけに、大いに納得できる話しだったのでした。

試乗前の商品説明会では、ナイケンのターゲットを、月1回くらいツーリングに行く45歳前後のベテランライダーとしていました。そんなたまにバイクに乗って遠出をした週末、初めてのワインディングでコーナーを駆け抜けていると、思ったより奥の深いコーナーで、完全にオーバースピード、しかも出口には砂利が浮いている。そんなバイクのツーリングでよくある場面で発揮されるナイケンの「半端ない安心感」は、体力の衰えを実感しつつある年代のベテランライダーにとって、ロングツーリングになればなるほど、心身共に余裕をもたらし、より満足できる時間を提供してくれる要素となるのかなと、想像を膨らましてみました。

しかし、前回のニュース記事にも書きましたが、ナイケンには自立する機能はないので、立ち転けもしますし、コーナーリングの物理限界を超えれば転倒してしまいます。そういう意味では、263kgという軽くない車両重量を押し歩く際の立ち転けが、最大のナイケンのリスクかもしれません。

ナイケンの整備には特殊工具が必要なため、全国約280店舗の指定店での取り扱いとなるそうですが、試乗も約80店舗で受け付けているそうです。体力の衰えたベテラン諸氏は、263kgを軽々と押し歩く体力を身につけるべく、多少の筋トレをしておいたほうがいいかもしれません。

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